レビューの詳細は、HEREAFTER(Blu-ray)|ヒア アフター|輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。
先週、この映画を見ようとして体調が思わしくなかったので見るのを断念していたのだが、今日は睡眠時間も十分で、調子も悪くなかったので、死後の世界を生者の側から描いた14年前のこの映画を見ることができた。
先週、この映画を見ようと思ったのは、仕事の休憩時に見ていない輸入盤Blu-rayをチェックしていて、14年前のこの映画を見つけ出したというのもあるが、このブログでも書いているように最近、母を亡くしていたので、どうしても死に関係するかのようなドラマに惹かれるところがあり、死後の世界を描いたドラマとして内容はBlu-rayのジャケットの説明しか知らなかったが、見てみようと思ったからである。
監督がクリント・イーストウッドなので、単純な映画ではないと思っていたが、制作総指揮がスティーヴン・スピルバーグだったのには驚いた。スピルバーグの制作会社、アンブリン・エンターテインメントが映画制作に関わっているのは少々意外である。
で内容だが、イーストウッドの演出は結構淡々としていて、ドラマティックな演出はかなり控えめなので、「どう結末に持っていくつもりだろう?」と結構疑問を抱えながら見てしまった。肝心の結末は、一応のオチはつけてあるが、死後の世界の話なので大団円的終わり方にはなっていない。鑑賞した観客にオチを考えてもらうような終わり方になっている。僕としては、母の死と関係して、心に残る作品になったが、映画としての評価はかなり低い。
2010年の映画ということもあって、今回視聴した輸入盤Blu-rayも14年前に買ったものを放置していたのであるが、幸いにもディスクの劣化はなく、最初から最後まで通しで視聴することができた。4K UHD Blu-rayのリリースはされていないのと、たぶん見放題配信では配信されていないような気がするので、この輸入盤Blu-rayは貴重だと思っている。
映像は2K/SDRなのだが、劇場用のマスター自体が2Kなので、このBlu-rayの解像度でも不満は全く感じない。色彩管理が劇場用と違いHDRではなくSDRなのは残念だが、イーストウッド作品に共通する冷たいモノトーン的色彩が優勢なので、作品のトーンは貫かれている。
音響もdts-HD MA 5.1ch 英語だが、ドラマパートは環境音が丁寧に配置されていて、没入感を感じさせる。また、物語冒頭の津波のシーンと、後半の地下鉄事故のシーン、死後の世界への突入シーンでは重低音が大活躍するので、魅力的である。イマーシヴオーディオではないが、それに近いサラウンドである。
日本でも、Blu-rayは売っているので、視聴自体は可能である。
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