昨日の夜、佐野元春の69歳の誕生日に、Stagecrowdという配信サービスで「元春TV SHOW #003」が配信された。佐野元春とTHE COYOTE BANDのメンバーが勢揃いし、ジョー横溝をホストに迎えてのトーク番組である。当初は90分の予定だったが、時間が押し、結果的に120分の番組となった。
番組内容は「佐野元春が考えることについてのクイズ」や「THE COYOTE BANDの歩み」、「佐野元春のインタビュー〜山中湖は寒かった」など多岐にわたる。ニューアルバム『HAYABUSA JET I』についても語られたが、佐野元春が本気で「隼ジェット」に改名したかったのだと納得してしまう説明に、思わず笑ってしまった。
もともと番組は90分の予定だったため、90分を超えたあたりで2分間の休憩に入ったが、その際に配信画面に映し出されたのは佐野元春の愛犬・ゾーイの動画だった。視聴していたファンからは「ゾーイが可愛すぎて休憩にならない!」という嬉しい悲鳴が上がっていた。
また、番組冒頭のクイズで高桑圭に贈られた「世界に1つしかないマグカップ」が、番組の最後に販売決定となったのも嬉しいサプライズだった。思わず僕も注文してしまった。
しかし、何より驚いたのは、佐野元春が発表した2025年の活動計画である。過去2回の「元春TV SHOW」では、2020年の活動計画を発表した直後にコロナ禍でエンターテインメントの活動が制限され、計画がことごとく潰れてしまったという苦い記憶がある。そのため、デビュー45周年+THE COYOTE BAND結成20周年という2025年の活動がどうなるのか、非常に気になっていたのだが、予想を超える内容だった。以下、記憶にある限り列挙しておく。
- 『HAYABUSA JET I』リリース
- 『HAYABUSA JET I』アナログ7インチシングルコレクション発売(5月)
- THE COYOTE BANDコレクションボックス発売(7月)
- 全国ツアー
- フジロックフェスティバル出演
- 『LAND Ho!』完全版Blu-ray発売(9月)
- 『クリスマスタイム・イン・ブルー』アナログ12インチシングル発売
- 『HAYABUSA JET II』発売(???)
「元春TV SHOW」視聴前は、『HAYABUSA JET I』のリリースと全国ツアーくらいかと思っていたが、まずアナログ盤の発売に驚いた。しかもLPではなく、あえて7インチシングルでアルバム全曲を収録するというこだわりようである。さっそくオンラインショップで予約した。1万円近くするが、ゴールデンウィーク最終日に届くようだ。
THE COYOTE BANDコレクションボックスも楽しみだ。THE COYOTE BANDと録音したスタジオ盤やライブ音源、もしかするとBlu-rayも収録されるかもしれないとのこと。期待が膨らむ。
全国ツアーはすでに告知されていたが、東京と大阪の公演数が妙に少なく、中心部を外した会場が選ばれていたことが気になっていた。どうやら、東京と大阪では別途公演がアナウンスされるらしい。これは大規模アリーナ公演の可能性があるのではないか。
そして、噂されていた『LAND Ho!』完全版Blu-rayの発売決定は本当に嬉しい。僕は今でもレーザーディスク版の編集版を大事に持っているが、ようやく完全版を観ることができる。当時、体調不良の中、横浜スタジアムまで観に行ったことを思い出した。
『クリスマスタイム・イン・ブルー』のアナログ12インチシングル発売も素直に嬉しい。1985年にリリースされたオリジナル版も実家にあるが、やはり手元に持っておきたいので購入するつもりだ。
そして最大の衝撃は、まだ内容すら決まっておらず、レコーディングすらしていない『HAYABUSA JET II』の発売予定である。『HAYABUSA JET I』リリース直後にこのアナウンスとは、果たして本当に実現するのか? 続報を待ちたい。
何にせよ、120分間の番組は笑いと驚き、そして懐かしさが詰まった濃密な時間だった。佐野元春の誕生日という特別な日に、楽しいひとときを過ごすことができた。今年の佐野元春の活動には、ますます期待せざるを得ない。
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