
今日がロンドンを観光できる最終日である。明日は早朝からヒースロー空港に向かうため、観光はおろか、ホテルでの朝食も無理。ヒースロー空港で朝食を取るので、ラウンジでプライオリティ・パスが使えるか気になるところである。
今日もいろいろ観光した。佐野元春の「約束の橋」ミュージックビデオに出てくる場所を探したりしていた。それはそれで楽しかったのだが、午後から少し遠征して、グリニッジ天文台までやってきた。
グリニッジ天文台は経度0度の子午線が設置されているところである。正確には現在の観測地点からわずかにずれているらしいが、事実上、グリニッジ天文台の子午線を見学すると、地球の東と西を跨ぐ格好になる。
せっかくロンドンに来たのだから、子午線のある場所を見てみたいし、自分でも東西を分ける境界線を跨ぎたかった。それで、電車に乗ってカティ・サーク駅まで来て、そこから小高い丘を息を切らせて登り、グリニッジ天文台に入館したのである。
入館すると、広場があり、人が一部に集まっている。近づくと、プラスティックか何かの樹脂と金属で1本地面を分断している箇所があった。それが子午線である。当然、他の観光客は自分が経度0度にいるのを証明する写真をパートナーや家族に撮ってもらっていたが、僕は一人なのでそれはできなかった。自撮りでもうまく画像が入らないので諦めた。
その代わりに、写真でその子午線を自分が跨りながら何回か撮って、東西の分岐点に来たことを記念に残した。
ここは、現在は天文台ではなく、博物館になっているので、昔の人がどうやって時刻を調べたかとか、緯度の決め方とか、割と面白い内容が展示されていた。説明は全部英語なので、気になった展示物の解説をサラッと読んだだけだが。
昨日も、ロンドンじゃなければ見られないアビー・ロードの横断歩道とか見てきたが、今日のグリニッジ天文台も良かったと思う。お土産は意識的に買わなかったが、写真は撮ったので、いい記念になる。