iPhoneのWalletにマイナンバーカードの追加要請を、岸田元首相がAppleのティム・クックCEOにさせたのはいつだったか、思い出せない。その時には「日本政府の都合をAppleが聞くのかな?」と懐疑的だった。
しかし、去年の秋にAppleは「今年の春以降にiPhoneのWalletにマイナンバーカードを追加できるようにする」と告知していた。その時には、「Apple、やはりマイナンバーカードに対応するんだ…」と意外に思っていた。
そして、5月ぐらいになってデジタル庁が、「マイナンバーカードのiPhoneへの追加は、6月24日から実施する」と告知して、「本当に追加するんだ」とだんだん実感が湧いてきた。
6月24日という日程の告知で、iOSのバージョンアップがその時に行われるのかと思っていたが、その日を迎えた今日、iOSは5月にバージョンアップしたiOS 18.5で大丈夫だった。その代わりにマイナポータル.appを最新版にアップデートする必要がある。
マイナポータル.appの最新版は今朝の7時ぐらいにリリースされている。だから、マイナンバーカードをiPhoneに追加するには、App Storeアプリでマイナポータル.appを探してアップデートするか、もし使っていないならば、最初から登録手続きをする必要がある。
マイナポータル.appをアップデートすると、「マイナンバーカードをiPhoneに追加」という項目が現れるので、それをタップしてから指示通りに進めれば、5分か10分でiPhoneのWalletにマイナンバーカードが追加される。iPhoneに追加するのに必要なのは、物理カードとしてのマイナンバーカードと、設定した暗証番号2つ、iPhone用の暗証番号2つである。また、追加する途中で自分の顔写真を撮る作業が発生する。マイナンバーカードとの整合性を取るためだと思われる。
僕は朝のうちに手続きしてしまったので、現在はiPhoneのWalletにマイナンバーカードが追加されている。去年からさまざまな行政手続きが必要だったので、マイナンバーカードを利用する機会が多かったのだが、いちいち物理カードとしてのマイナンバーカードをマイナポータルの利用時に認証用として使ったりしていたので、「面倒くさい」と思っていた。iPhoneのWalletにマイナンバーカードが追加されると、物理カードとしてのマイナンバーカードをスキャンせずとも、FaceIDで認証できるので、かなり使い勝手が良くなるはずである。
行政手続きがひと段落ているので、しばらく使う機会はなさそうだが、どのみち使い倒してしまったマイナンバーカードは、iPhoneのWalletに追加したことで利便性は上がるのだと思う。
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