日産、追浜工場2027年度で生産終了

自動車メーカーの日産が経営危機に陥っていることは、前からニュースで聞いていた。そして、神奈川の工場である追浜工場と湘南工場も撤退するという話は前から出ていた。

それが昨日、正式に追浜工場については、2027年度をもって生産終了することが確定してしまった。なんでも研究施設などは残すとのことなのだが、自動車生産を行う工場自体は閉鎖するとのことである。

工場閉鎖後の跡地利用については、まだ決まっていないらしい。しかし、工場閉鎖に伴い、何千人かいる従業員の雇用の行方はわからなくなってしまった。そもそも経営危機が発端で工場を閉鎖するのだから、従業員の雇用が守られるとは思えない。多くの人は、形はどうであれ退職を余儀なくされるのではないかと思う。よしんば日産に残ったとしても、地方の工場への転勤を命じられるだろうから、横須賀や横浜付近に家を買ってしまった人には、ひどい話である。

そして、追浜工場を終了するということは、協力会社さんの仕事もなくなることを意味している。横須賀や横浜には数多くの協力会社さんがあるはずだが、日産との取引がなくなるので、別の取引先を探さないと経営できなくなってしまう。この辺もどうするつもりなのか、見えない部分が多い。

工場のある追浜、横須賀、横浜南部あたりの商業施設や飲食店などへの影響もかなりなものになると思う。今でも追浜は過疎っている街なのに、日産の工場終了したら、さらに街は過疎るのではないかと危惧している。

そんな心配はしているのだが、気になったのは従業員や協力会社さんには苦労をかけながら、経営層が全く責任を取ろうとしない姿勢である。最近の流行りで好ましいと思っていないのだが、責任者が責任を取らずに居座ってしまう例が枚挙にいとまがない。本来ならば、まず責任者が責任を取ってから初めて従業員に対しても負担を強いるべきだと思っている。

他の企業の話ではあるが、追浜工場は同じ神奈川県のこととして、他人事ではないので、思ったことを書いてみた。この先、詳細が見えてくると、さらに悲惨な目に見舞われることになりそうな気がする。

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