輸入盤4K UHD Blu-rayで映画「ビルマの竪琴」を見ての雑記

レビューの詳細は、『ビルマの竪琴』4K UHD Blu-ray(輸入盤)レビュー|竪琴の調べが紡ぐ鎮魂と帰郷の岐路【SDR / PCM】を参照のこと。

僕が『ビルマの竪琴』の4K UHD Blu-rayを入手しようと思ったのは、同じ市川崑監督の『野火(1959)』を入手する際にまとめて手に入れたいという欲求があったからだが、『野火(1959)』と違って、『ビルマの竪琴』はあらすじは知っていた。

僕が小学生だった頃、学校で見た演劇の題目が『ビルマの竪琴』だった。水島がお坊さんになってビルマで死んでいった日本兵の弔いをするという話は子供心ながら泣けてきた話だと思っているし、子供の頃に印象を受けた作品は大人になっても覚えているものである。

ただ、演劇としての『ビルマの竪琴』は知っていても、映画としての『ビルマの竪琴』は今日まで見たことがなかった。先日、市川崑監督の『野火(1959)』を見たのもあって、戦後80年の今年の夏のうちに『ビルマの竪琴』も見終わりたいという欲求があり、今日鑑賞した次第である。

1956年というかなり古い映画なので、スクリーンサイズは1.37:1のスタンダードサイズでの収録だし、モノクロ映画でもある。音響もモノラルのPCMサウンドということで、まさに作品のトーン自体が観客に伝える全てになるのだが、見ていてやはり泣けてきた。異国で死んでいった同胞を弔うためにビルマの地に留まる水島の姿は献身的である。

それと同時に今回映画を見ていて気づいたのは、水島を含む井上部隊が歌と竪琴をベースに結束を強めていたという事実である。1945年のビルマ戦線という設定であるが、井上部隊が疲弊する様子を見せていないのは、もともと原作小説の設定にもよるのだが、歌と音楽による士気向上があったのではないかと思っている。

今回見た4K UHD Blu-rayは信頼のTHE CRITERION COLLECTIONからのリリースであるが、ビデオマスターは2022年に映画を製作した日活と国際交流基金の手による4Kデジタルマスターが元になっている。THE CRITERION COLLECTIONはそのマスターにさらに多少の手を加えてディスク化しているが、ベースは日活マスターと同じである。2025年8月には日活から日本版の4K UHD Blu-rayがリリースされている。

子供の頃に演劇で見た作品を歳をとってから改めてオリジナルの映画で見直すという体験をするのは珍しいが、映画ならではの演出力により、心揺さぶられる思いをした次第である。作品内容としてはえげつない暴力描写も少ないし、全年齢にお薦めできる作品ではないかと思う。

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