Z世代に「映画館」ブームが起きているという記事は本当か?

昨日からYahoo!ニュースで記事になっていたのは、「Z世代が映画館に映画を見に行くブームが起きている」という内容だった。

エキスパートによる記事なので、どこかのメディアが書いていてる内容ではないのだが、映画館にZ世代と言われる若者がSNSによる口コミを頼りに押し寄せているのだという。

もちろん、現在は大ヒット作の「鬼滅の刃」や「国宝」といった邦画があるので、Z世代は劇場に足を向けるのはわかるのだが、記事によると、半年前に公開された映画ですら、未だに客足が途絶えないのだという。

イギリスでは、独立系映画館に今まで通っていた高齢者の代わりにZ世代が通うようになった、という話もある。

ただ、僕から見ると、この話は本当かな? と疑問を感じるところはある。僕もホームシアターでの映画鑑賞がメインとはいえ、映画館にもしばしば通う。確かに「鬼滅の刃」あたりはZ世代の姿が多かったと思うが、僕がメインで見るようなハリウッド作品にはZ世代が集まっていないように思える。少なくとも、MCUには集まっていないし、6月に見た「罪人たち」にも集まってはいなかった。

また、ミニシアターで上映されていた「劇場が終わるとき」にも顔を出したが、こちらは高齢者ばかりでZ世代は見かけなかった。高齢者も映画の途中は寝ているし、単に舞台挨拶をしていたほたるさんと牧瀬茜さんを目当てで集まっていたようである。

そもそも今まではZ世代はタイムパフォーマンス重視のため、入場料が高く、2-3時間はスマホもいじれず、拘束される映画に対しては敬遠しているという話がまかり通っていたので、その話と矛盾している。Z世代がNetflixなどを倍速再生で映画を見るという話はよく聞くので。

僕個人の見解だと、多分Z世代が見る映画は、「推し活」の目的で見る映画だと思っている。少なくとも映画ファンならば観るべき映画は見ていないのではないかと感じている。8月は戦後80年ということで戦争映画のリバイバルが多かったが、そんなに客は入っていないように感じるので、Yahoo!ニュースのエキスパートとは視点に違いがあるのだろうと思う。ホームシアターで映画をメインに見ている僕からすると、あまり映画館のことを偉そうには語れないのであるが。僕を含む高齢者はコロナ禍を機に映画館に行かなくなり、配信に流れ込んでいると思っている。

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