スター・トレック ヴォイジャー 第158話「予言の子」

デルタ宇宙域で、ヴォイジャーはクリンゴンの旧型の戦艦に攻撃を受ける。その攻撃を退けたヴォイジャーは、クリンゴンと交信を行う。彼らは100年以上前に当時のクリンゴンの混乱に嫌気がさして、予言書にある救世主を捜してここまで旅してきた者だった。艦長のコーラーは、ヴォイジャーに乗船するトレスとその子供を見て彼女たちが救世主であることを確信する。そして長い旅に終止符を打とうとした。しかし、そう思えない一派もいて、ことあるごとに反発する。彼らはパリスと決闘をしたり、ヴォイジャーを奪おうとしたりする。

ヴォイジャーでは久々のクリンゴン話。大抵はトレスの生き方に関係がある展開になることが多いが、今回はトレスとそのお腹の中の子供がその対象になる。クリンゴンらしくないトレスだが、今回はコーラー艦長の勧めもあって、クリンゴンの予言書を意識した態度を取っているのが興味深い。しかし、その煽りを受けてパリスがクリンゴン式の決闘までしてしまうのは、やりすぎとも思える。今エピソードではクリンゴンが新しい生活の場を求める話だったが、それがかなったのはトレスの子供のおかげという落ちまでちゃんとついていて、クリンゴンの予言に合致したことになるのがユニークである。

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