映画「ダークナイト」(IMAXレーザーGT 2D/グランドシネマサンシャイン)

映画「ダークナイト」が池袋のグランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTで1週間限定リバイバル上映すると聞いて、「これは見に行かなくては!」と思った。「ダークナイト」は、輸入盤DVDでもBlu-rayでも見ているし、調べたら5年前のコロナ禍で、福岡のキャナルシティのIMAXレーザー4Kでも見ていた。

それでもグランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTでのリバイバル上映は別格だと思った。日本ではもはや見ることのできないIMAXフィルムのサイズとアスペクト比をデジタルで再現できるのはIMAXレーザーGTシアターだけだからである。解像度は再現できないが、それを抜きにしても見に行く価値があると思った。

水曜日の21時からチケットの先行予約獲得に向けて挑み、なんとかチケットは確保した。12日から16日まで18時からしか上映しないのはきついなと思ったが、それでもIMAXレーザーGTで観たい、という欲求の方が強かった。

そして、今晩、グランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTでようやくクリストファー・ノーラン監督の意図した画面サイズで観ることができたのである。

5年前にもIMAXレーザー4Kで見てはいるのだが、改めてIMAXレーザーGTで見ると、縦の映像領域が広すぎて、迫力が違いすぎた。圧巻の映像表現である。IMAXフィルムを劇場用映画として初採用した映画なので、思ったほどIMAXのシーンは多くないのだが、その分IMAXのシーンは効果的だった。解像度は4Kで統一されているから、没入感という意味ではフィルムには敵わないが、それでも映像に圧倒されてしまった。

作品内容も、通常の人ならば持っているはずの倫理観を全く持ち合わせていないジョーカーの存在が、ここ1-2年ほどの日本やアメリカあたりで起こる事件と妙にリンクしているようで、2008年の映画とは到底思えなかった。少しだけ時代に先駆けていた作品である、というのが今回鑑賞した認識である。

バットマンは基本倫理に基づいて行動しているから、感情移入しやすいが、倫理観を持たないジョーカーの存在がバットマンの存在を浮き立たせているようで、コインの裏表のような関係が面白いと思った。

これで、クリストファー・ノーラン監督のIMAXフィルムで撮影された作品をIMAXレーザーGTで4本見たことになる。見ていないのは、「ダークナイト・ライジング」と「TENET」だけになった。もし、タイミングがあって、グランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTでリバイバル上映されることがあれば、ぜひ見たいと思う。

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