映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(IMAXレーザーGT 2D/グランドシネマサンシャイン)を見ての感想

最初は今一つ乗り気ではなかった「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の鑑賞ではあるが、今日、病院の通院で会社を年休を取得したので、午後が空いた。乗り気ではなかったのだが、先週末の池袋のグランドシネマサンシャインIMAXレーザーGTチケット争奪戦の凄さと、週末でのメディアの露出の多さ、批評家や観客から高い評価を受けていることもあって、「これは見に行った方がいいな」と思い、月曜日の夜にチケットを予約していた。

まず、この映画はIMAX認証カメラで撮影されている。だから、アスペクト比は1.90:1がオリジナルである。ただ、IMAXレーザーGT向けにアスペクト比を1.43:1に変更している。オリジナルのIMAXの映像の左右をトリミングしたのだと思う。[訂正]IMAX認証カメラだと、アスペクト比が1.43:1にも対応した撮影ができるのと、CGの画面だとフレーミングの問題もないので、1.43:1のシーンを作るのは簡単なので、最初からIMAX認証カメラで1.43:1のアスペクト比を意識して撮影している。映画は現在進行形の話は、ずっとIMAXの1.43:1で上映され、過去の話は2.39:1のスコープサイズで上映している。IMAXの1.43:1のシーンは全体の70%に及ぶという。だから、圧倒的な映像を存分に堪能できる。これだけで池袋のIMAXレーザーGTで見る優位がある。

映画の内容は、太陽のエネルギーを吸収するアストロファージと呼ばれる生命体が金星に存在し始め、太陽のエネルギーを吸収するため、地球が冷えて何十年か先には人が住めなくなるという危機が訪れる。

中学校のしがない教師であるグレースは過去に酸素と水に頼らない生命体が存在するという仮説を立てた学者であったが、学会と喧嘩して学者を辞めていた。その知識を買われてアストロファージの研究に駆り出され、挙げ句の果てにアストロファージの影響を受けていないタウ・セチという惑星に送り出される。

タウ・セチまで辿り着いたのはグレース一人だけだったが、タウ・セチには石でできた異星人がやはりアストロファージの調査をしにきていた。グレースは異星人とファーストコンタクトをして、異星人にロッキーと名をつけて二人でアストロファージの問題の解決に取り組む、という話である。

映画を見ての感想だが、本格SFでありながら、観客に「難しい」と思わせない作りになっていて、物語の構築が上手いと思った。異星人とのファーストコンタクト物なのに、異星人であるロッキーとの友情を育むグレースの姿は楽しげである。

そして、物語の伏線の貼り方がとても上手いと思った。あちらこちらに伏線を張り巡らせているのだが、それをちゃんと回収しているところは見事である。

気付いたのは、孤独なグレースが真の友達を獲得する話である、ということである。学会から馬鹿にされ、中学の生徒からも相手にされず、アストロファージの調査をしている組織からは騙されたグレースからすると、初めて信頼できる友達ができた、という話だと思う。その友達が異星人だというところがSFなのだが。

だからクライマックスからラストに至る展開は、見ていて納得感が得られるようになっている。「次はどうなる?」と次々に現れる展開に手に汗握ったが、ラストのオチは安堵感でいっぱいである。

結果的には、IMAXレーザーGTシアターでこの映画を見られて良かったと思うし、満足感も高い。ホームシアターでは堪能できない良さがあったと思う。

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