政府の石油備蓄20日間追加放出決定に感じる違和感

今朝のニュースで、政府は5月に20日間分の備蓄してある石油を追加放出する方向でいるという記事を読んだ。

当然のことながら、海外の状況も耳にしている僕からすると、違和感を感じさせざるを得ない判断だった。なぜならば、アジア諸国は、すでにイラン情勢が長期化することを見込んで、石油の消費を抑えようと、石油消費の使用量を削減することに進んでいるからである。

日本は世界でも類を見ない石油備蓄を誇っているとは聞くが、それでも、経済を優先して入手が困難になっている石油を今まで通りに使っていくより、使用量抑制を働きかける方がいいのではないかと個人的には思っている。イラン情勢が簡単に片付くとは思えないからである。

それでも高市早苗と自民党は、経済最優先で石油を市場に回すことにするという判断をしている。短期的に見ればそれでもいいのかもしれないし、現時点でイランとアメリカが2週間の停戦に合意していることを鑑みると、少しだけ先行きに希望が見えるのも事実ではある。

ただ、僕の考えでは、2週間の停戦合意中にイランとアメリカが長期的な停戦に合意するのか、戦争終結に向けて進捗するのかといえば、難しい局面が多すぎると思っている。最終的な落とし所が決まったとしても、イラン情勢悪化の前みたいに石油がじゃぶじゃぶと手に入るようになるまでには相当の時間とお金がかかると思っている。

そういう視点で見ると、備蓄を放出して経済を回すという短期的視点でイラン情勢を見るより、石油の使用量を抑制して長期視点でイラン情勢を見た方がいいのではないかと思っている。

すでにナフサの供給不足で石油由来の製品の価格が値上げしている話はよく目にする。信越化学工業がナフサの供給不足により、石油由来の製品の価格を大幅値上げしたのはつい先日である。あまり考えたくないことだが、近いうちに石油由来の製品の物流が滞る可能性は高いのではないかと思っている。例えば、納豆のパッケージなんかはまさに石油由来の製品である。庶民の味方であるはずの納豆が高値をつける可能性はかなりあると思っている。

そうしたことも踏まえ、僕はとりあえず1週間分の食料備蓄を日々コツコツと続けているのだが、政府の判断が妥当とは思えないので、食糧備蓄を本気で頼る場面もあるのではないかという危惧はしている。

イラン情勢を見極めるのは難しいのだが、最悪の事態を予測しながら、日々対応していったほうがいいと個人的には思っている。

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