
「スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け」以来7年ぶりのスター・ウォーズの新作映画になるのが、この「マンダロリアン・アンド・グローグー」である。新作映画とはいうものの、全くの新作ではない。元ネタは、Disney+で配信されているドラマ「マンダロリアン」であり、ドラマの世界観を映画の世界に拡充したものである。
ドラマの映画化ではあるが、かなり一見さんにも優しい作りである。主人公のマンダロリアンとグローグーの関係の説明が省かれている以外は、ドラマを見ていなくても十分楽しめるし、極論を言うとスター・ウォーズの世界観を知らなくても十分楽しめる。
ただ、配信ドラマの「マンダロリアン」を見ていた方がより楽しめるのは間違いないし、グローグーがスター・ウォーズのジェダイマスターであったヨーダと同じ種族であり、コントロールしきれていないものの、フォースの使い手であることぐらいは知っておいた方がいいとは思う。
スター・ウォーズの世界観の話ではあるが、ルークやアナキンなどが活躍した世界観とは違う演出なので、よりSFっぽい世界観になっている。それでも、スター・ウォーズで設定されてきた事柄が生きているので、スター・ウォーズ・ファンにも楽しめるとは思う。
スター・ウォーズ初のFilmed for IMAX作品なので、IMAXシアターで見た方が製作者の意図が分かりやすいと思う。特にIMAXレーザーGTスクリーンに対応して上映時間132分のうち1時間近くが1.43:1のフルスクリーンで上映されるので、IMAXレーザーGTシアターに行ける人は行った方がいい。
IMAXシアターでは3D上映の回と2D上映の回がある。1.43:1のフルスクリーンで3D上映を見たのは、2000年代半ばに品川にあったIMAXフィルム上映館でのドキュメンタリー映画の3D上映以来20年ぶりぐらいである。IMAXデジタルシアターやレーザー4Kでの3D上映を何回か見ているが、IMAXレーザーGTのフルスクリーンでの3Dは素晴らしく効果があり、映像に没入する感覚が強かった。その代わりに目は疲れるが。
12chサラウンドも意図的に天井スピーカーに音源を振ったりしているので、臨場感は高い。IMAXだと音は大きいが音源が明瞭ではない部分もあったが、今回は明瞭だった。
総じて満足度の高い鑑賞になっているので、お勧めである。
なお、予告編上映では、クリストファー・ノーラン監督の「オデュッセイア」の予告が1.43:1のフルスクリーンで流れたのも見どころである。全カットIMAXフィルムで撮影されたという今作も期待大の作品である。
