あらすじ
カーク、スポック、ラアンの3人はリーダーになるための研修を受けて、シャトルでエンタープライズに帰還しようとしていた。途中、正体不明の信号をキャッチした3人が信号の発信源に向かうと、何年も前に行方不明になっていたU.S.S.グリフィンが漂っていた。
U.S.S.グリフィンに乗船した3人は、なぜU.S.S.グリフィンが行方不明になったのかを突き止めようとする。しかし、3人の前にグリフィンの保安士官だったハーパーの影が見え隠れする。
どうもハーパーの日記を見ると、グリフィンの乗組員がハーパーを除いて全員精神がおかしくなり、ハーパーが全員を抹殺したようである。
シックベイに入り込んだスポックは、遺体もなく、遺体袋のみが置かれている状況を確認するが、その空の遺体袋から別れたはずのトゥプリングが現れ、スポックの弱さの元であるバルカン人の痕跡を消し去ろうとする。
ラアンはハーパーの日記に魅せられてしまい、次第に正気を保てなくなる。そんな中、エンタープライズの上陸班がグリフィンに乗船して事態の解決を図り始めるが、上陸班も精神がおかしくなっていき、ラアンやカーク、スポックたちを惑わせる。
ラアンはエンタープライズに帰還しようとして、上陸班を実は殺害しようとし始める。また、カークの兄であるサムは宇宙に放り出されて死亡する。スポックもパイクやウーナに捕らえられ、再びバルカンの弱点を除去されようとしていた。
感想
「スター・トレック」シリーズの利点は基本1話完結で、SFをベースにしながらあらゆるジャンルのストーリーを導入できる点にあるのだが、今回の「グリフィン事件」は、なんとホラーである。いつもはきちんとオチをつける「スター・トレック」のエピソードなのだが、今回はホラーなので、オチがあまりついていない。行方不明になっていたグリフィンで何が起きたのか? グリフィンの乗組員を抹殺したハーパーの精神構造はどうだったのか、など、解決しないままでエピソードが終わっている。
それでもカーク、ラアン、スポックの心に巣食う弱点が露わにされ、それと向き合う様子がじっくり描かれるのは興味深いし、クライマックスに至る展開もそこはかとない余韻を残していると言える。
途中でエンタープライズの上陸班がグリフィンに乗船して3人を助けるかと思ったら、実はハーパーと同じく3人を追い詰めていくし、ラストのオチで上陸班は出動していなかったというのは、予想外の展開である。
こういうエピソードも展開できるところが「スター・トレック」の強みだと感じた。

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