あらすじ
モニカは、気がつくとサノスの指パッチンで地上から消されていた身で、アベンジャーズの活躍により復活してきた者であった。モニカが消えていた期間は5年に及び、その間に母を癌で失っていた。モニカは母が創設した「ソード」という組織を訪れ、失踪者が出ているジョージア州のウエスト・ビューという街を探ることになる。その街のそばに行くと、ウーという捜査官が地元警察と話ししていて、ウエスト・ビューという街はない、と言われた。ウエスト・ビューと書かれた看板の当たりを過ぎた頃から、何かのシールドが張られているようだった。モニカはそれに近づき、行方不明になる。ソードはウエスト・ビューを調査していて、何人もの科学者が存在していた。そこで何らかの信号が出ていることが分かり、その信号の中には古いテレビ放送の信号もあった。アナログテレビを準備してその放送波を受信すると、「ワンダヴィジョン」のシットコム番組が受信できた。そこでワンダと死んだはずのヴィジョンが生存していることを知る。そして、行方不明になったはずのモニカはワンダのご近所ということでワンダと接していた。しかし、ワンダがモニカに怒りをぶつけ、ウエスト・ビューから追い出してしまう。
感想
第1話から第3話まで、シチュエーション・コメディ形式でワンダとヴィジョンと彼らを取り巻くお隣さんの関係を描いてきた「ワンダヴィジョン」だが、第4話はシチュエーション・コメディではなく、ワンダとヴィジョンが住むウエスト・ビューの外の世界をシリアスに描いているところにあっと驚く展開がある。まず、物語の冒頭がサノスの指パッチンで消えた人々がアベンジャーズの活躍により復活してくるというシーンを入れることにより、「アベンジャーズ:エンドゲーム」の後の話であることが明確に示唆された。そして、過去のマーベル作品で脇役だった人々が今回登場し、物語の中心になるところに、意外性があった。どうもワンダとヴィジョンが住むウエスト・ビューという街は、何者かが作り出した架空の街のようである。それにワンダが関わっているかのような展開も垣間見える。第1話から第3話までで描かれた謎は、このエピソードである程度解明されるが、そこから新たなる謎も浮かび上がってくる。今後の展開が気になる終わり方である。
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