レビューの詳細は、TENET(4K UHD Blu-ray)/TENET テネット/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。2020年期待の大作映画として観客の興味を募ったが、新型コロナウイルスによる映画館の閉鎖を受けて劇場公開が延期され、最終的に開館している映画館だけで上映された不運の映画がこの「TENET テネット」である。日本では幸運なことにIMAXシアターを含む劇場公開がなされ、ファンも劇場に集まったが、思ったほどにはヒットしなかったようである。また、内容が難解なので、一度見ただけでは理解できず、複数回の鑑賞を強いる内容だったのも、この映画の興行収入の悪さを示しているように思える。今回鑑賞した4K UHD Blu-rayでは、IMAXフィルムで撮影されたシーンは、1.78:1のワイドテレビの画面一杯に映る仕様になっており、大画面のテレビを所有している人は、没入感を感じさせる内容になっている。また、IMAXフイルム&65mmフィルムの解像度の良さが4K UHDで再現され、高精細かつ色合いが明瞭になっていて、魅力あふれる映像になっている。この映画の4Kバージョンは、他の映画と比較しても高画質な部類に入るのではないかと思われる。音響は監督の指示によりdts-HD MA 5.1chとイマーシヴな音響ではないものの、他の映画と比較しても明らかに大きいボリュームと、前後左右に広がるサラウンド感がその映画の迫力を高める効果を発揮していて、素晴らしいものがある。4K映像で映画を楽しむのにお勧めはと聞かれたら、この「TENET テネット」をあげておきたい。
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