レビューの詳細は、ドラキュラ(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。この映画は1992年の年末か、1993年の年始に東京・有楽町のマリオンにあった丸の内ピカデリーで見た記憶がある。当時としては日本初のDOLBY DIGITAL 5.1chの音響効果を導入というのが売りで上映されていたので、DOLBY DIGITALを体感しに有楽町まで足を伸ばした記憶があり、音響効果もサラウンドチャンネルをフルに活用した映画として、記憶に残っている。その後、レーザーディスクでも鑑賞はしたのだが、当時のNTSCのテレビでは赤の再現性に難があり、視聴がキツかったと記憶している。DVDは買わずに輸入盤Blu-rayは買ったものの未開封、そして、今回iTunes Moviesで815円のバーゲンセールで4K UHD/DOLBY VISION/DOLBY ATMOSで配信されているのを確認して、購入をして今回視聴した次第である。30年近く前に見ただけの映画を再見したわけだが、ホラー映画としての出来ではなく、ラブ・ストーリーの映画として成立しているのに意外性を感じ取った。そのため、ドラキュラのホラー的要素は薄められていると思う。映像が4K/UHDでDOLBY VISIONの収録ではあったが、元が35mmフィルムなので、解像度は普通であると言える。高精細感は感じ取られないが、フィルムの良さは表れていると思う。解像度が上がっているために、グレインノイズは散見される。色の再現性はHDR10で試聴したのだが、いい感じに仕上がっていると思う。赤のシーンは効果的であった。音響はDOLBY ATMOSにリミックスされて収録されているが、EXOFIELD THEATERで試聴した限りにおいては、音場感の三次元効果はかなり高いと言っていいと思う。音が前後左右上下に様々に貼り付けられ、音に包まれている感覚がかなり強い。4K UHD Blu-rayもリリースされているので、この映画を4K UHDで見る手段は色々存在していて、見る価値はある映画に仕上がっていると思う。
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