レビューの詳細は、IT(Blu-ray)/IT/イット “それ”が見えたら、終わり。/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。モダンホラーの帝王、スティーヴン・キングが1980年代中盤に発表した「IT」の2度目の映像化作品。最初の映像化は1990年代のテレビミニシリーズだったが、この1990年代の作品は未見。今回、初の映像化作品を見ることになった。スティーヴン・キングの小説を映像化すると、大抵は駄作に陥るのだが、それは小説の長さをわずか2時間の映画に収めることに無理があるのと、ホラーならではの怪物を映像化することに無理があったと思うのだが、今回の「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」は、長い小説のうち、主人公の少年少女時代だけを描き、また、恐怖の存在であるピエロのペニーワイズのモーフィングをCGで描くことで、それらの課題を克服していて、出来の良い作品になっていると思う。2019年の秋には大人になった主人公たちが再度ピエロのペニーワイズに挑む続編が作られるということで、楽しみが増えたと言える。原作のタイトルは「IT」だけで、映画化される際に邦題が「“それ”が見えたら、終わり。」というサブタイトルまでついている。スティーヴン・キングファンならば、「IT」の意味がよくわかると思うが、映画をそんなに観ない人にとっては、このサブタイトルは関心を引くものになっているのではないかと思う。個人的には余計なサブタイトルだと思うが、やむを得ないだろう。
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