レビューの詳細は、APOLLO 11(Blu-ray)/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。人類史上初の月面着陸を果たしたアポロ11号のドキュメンタリー映画がこの「APOLLO 11」である。1969年当時、どうも最初からドキュメンタリー映画を製作しようとして、当時の様子を記録していたのであるが、何らかの事情で製作されず、フッテージだけが保管されていた。それをアポロ11号月面着陸50周年を記念して、改めてドキュメンタリー映画として製作されたのが、この作品である。ドキュメンタリーを製作しようとしていたため、フッテージは70mmフィルムで撮影されていた箇所が多く、その精細感や解像度、色乗りなどは今回のBlu-rayでは、50年前の映像とは思えないほどハイクオリティな画像を提供している。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chとジャケットにクレジットされているのであるが、実際はdts-HD MA 5.1chでの収録なので、音響の臨場感が素晴らしいものになっている。残念なのは、この映画が日本では未公開であり、今の所公開予定もないところにあると言える。輸入盤Blu-ray/DVDでしか見られないのは、作品の出来と相まって、もったいないことのように思える。70mmフィルムでの上映なので、日本では公開が難しいところもあるが、上映されることを祈りたい。なんと、この記事を書いた翌日の6月17日に、この長編ドキュメンタリーを再編集したバージョンが、7月から全国の博物館・科学館で順次公開というニュースも飛び込んできた。映写の関係からか、あまり便利のいいところでの上映はないようだが、それでもこの映画の一片をシアターで見られるというのは、良い兆候だと言えよう。
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