レビューの詳細は、THE MEG(Blu-ray 3D)/MEG ザ・モンスター/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。北米では大ヒットを記録していた巨大ザメが人々を襲うパニック映画、という認識で鑑賞したこの映画であるが、思ったほど面白くないのが「MEG ザ・モンスター」である。一つに、巨大ザメの恐怖感があまり現れてこないところにあるのではないかと思う。確かに巨大ザメなのだが、その壮大感が欠けているところはある。人々を食い殺すザメという要素が薄いので、怖くないのが映画の弱点である。そして、主人公がジェイソン・ステイサムなので、彼ならなんとかしてしまうだろう、と展開が読めてしまうのも、作品の欠点かと思う。さらに違和感感じるのは、中国資本が入っているために、主人公たちに中国人が大量に入っているところにある。マシ・オカが日本人クルーとして参加しているが、あまり目立たないうちにストーリーから離脱。中国市場を意図した映画作りに、ちょっと冷めた視点でしか映画を鑑賞できなかったのは、残念である。3D Blu-rayではあるが、3D効果も弱く、dts-HD MAのサラウンドだけが効果を発揮しているのは、作品の評価を少し下げる要素になっている。
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