映画「エベレスト 3D」(IMAX 3D)

1996年に実際に起こったエベレスト登山者の大量遭難事件の模様を描いた実話の映画。最初は探検者にしか登れなかったエベレストが、次第に高額な料金で登れるようにガイドがつくツアーになっていたのにも驚くが、それに合わせるかのように高山登山に未熟な者たちがそれに乗ってエベレスト山頂を目指す、というのも無謀な話である。しかし、この映画は結構ドキュメンタリータッチの要素が強いように感じる。実際のエベレストで撮影したようではないようだが、エベレストの雄大な自然と、その脅威は、IMAX 3Dの映像が圧倒的スケールで襲いかかってくる。この映画はIMAXのような大画面でないと、その面白さは出てこないのではないかと思われる。現実の話として面白いのは、ドラマの中でもエベレストのドキュメンタリー映画を制作するIMAX隊が山頂を目指していて、後で遭難者救出にも一役買っている、という点が、なんかIMAXのおかしさを出しているかのようにも思う。サラウンドは3D映像と相まって、ど迫力。登場人物は多いし、大半が帽子やグラス、酸素マスクで顔が隠れてしまっているので、誰が誰か分かりづらいし、感情移入もしづらいが、それが突き放したような映像にもなっていると思う。

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