あらすじ
ディスカバリーは、無事平行宇宙から本来存在すべき宇宙に戻ってきた。しかし、時間だけは元に戻せなくて、最初にジャンプした時間から9ヶ月が過ぎていた。その9ヶ月の間にクリンゴンは惑星連邦を侵略し、連邦の形勢は不利な状況だった。ディスカバリーには、コーンウェル提督や、サレクらが乗り込んできて、連邦の残った砦である第1宇宙基地に向かうことになる。しかし、第1宇宙基地もクリンゴンによって占拠されていた。平行宇宙の皇帝ジョージャウは、バーナムにクリンゴン攻略の作戦を教える。それを元にバーナムはコーンウェルにクリンゴンの母性、クロノスに乗り込むことを提案し、それを承認される。しかし、クロノスに乗り込むには胞子ドライブによるジャンプが必要だったが、胞子が尽きていた。それでディスカバリーは不毛の惑星に一旦向かい、胞子を再生する作戦をとる。その頃、ヴォークから解放されたタイラーは、行動の制限を受けてはいるものの、部屋から出ることができるようになった。当初はクルーの反応も冷たかったが、ティリーらの協力もあり、少しずつ元のようになっていく。しかし、バーナムとの関係だけは、まだ元に戻りそうになかった。
感想
第1シーズン残り2話のうちの1話で、クリンゴンに勝つための作戦が練られ、それを実行に移そうとするディスカバリーの行動が描かれる回である。ただ、物語的には比較的登場人物の心理状態をじっくり描いているように思う。バーナムによって平行宇宙から連れてこられたジョージャウ皇帝が、このエピソードの中で大きな役割を果たしていることが、物語を収束に導く(?!のかな)展開になっている。その一方で少々忘れた感のあるタイラーとバーナムの関係も、久しぶりにじっくり描かれる。バーナム側は、まだためらいがあるかのようである。救いは誰にでも明るく対応するティリーがタイラーを受け入れていることだろうか。ラストは意外な展開で(毎週意外な展開で終わるが)、どう第1シーズンを着地させるのか、期待度が高まっていく。
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