今日の日経新聞の電子版によると、ソフトバンクはアメリカでシェア第4位のスプリントを所有しているが、シェア第3位のTモバイルを統合する事で、大筋合意したと報じている。もともとソフトバンクは、孫社長の日本から出て行く作戦で、アメリカの携帯電話会社、スプリントを買収したわけだが、スプリントは加入者も少なく、またキャリアとしてのサービスエリアも狭かったため、アメリカ進出に大苦戦をしていた事情がある。日本ではiPhone独占販売でシェアを伸ばしてきたが、au、docomoとiPhoneを取り扱うようになったので、旨味が消えかかっていた。そのためのアメリカ進出だったが、スプリント苦戦のため、次に狙ったのが急成長を遂げていたTモバイルとの統合だった。オバマ政権下では、独占禁止法に触れるために思うような交渉ができなかったようだが、トランプ政権下では、どうもうまくいきそうな気配である。アメリカではTモバイルはiPhoneをSIMフリーで取り扱っているため、海外から結構購入するマニアがいるという話を聞いている。また、Tモバイルのサービスエリアはスプリントに比べ、大幅に改善するのため、顧客獲得に期待できそうである。業界第3位と第4位の会社の統合で、どうソフトバンクに旨味が出るのか、気になるところではある。
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