スター・トレック エンタープライズ 第98話「最後のフロンティア」

あらすじ

エンタープライズが就航してから10年、アーチャーは惑星連邦の雛形である連合の調印式のスピーチの準備をしていた。そこに、アンドリア人のシュランから助けを求める連絡が入る。3年前に死んだと思われていたシュランは、商売の取引相手を間違え、自分の大切な娘を誘拐されたので、アーチャーに助けを求めたのだった。トゥポルは、調印式に遅れることを懸念して、アーチャーに進言をするが、アーチャーはシュランの娘の救出に手助けをすることになる。作戦は成功し、シュランの娘を取り戻すが、シュランの取引相手がエンタープライズに潜入し、シュランを殺そうとする。それを阻止したのはタッカーだったが、彼はそのために命を落とす。そして、アーチャーは調印式に臨む。その歴史を24世紀のエンタープライズDの副長、ライカーがホログラムで観察していた。彼は難破船ペガサスがアルジェロン協約で連邦が禁止していた遮蔽装置の開発に関与していて、その秘密をずっと抱え込んだままだったのである。カウンセラーのトロイのアドバイスで、アーチャーの調印式の前後を観察したライカーは、自分に嘘をつくのをやめ、ピカード艦長に真実を話す決意をする。

感想

4年に渡る長い間放送されてきた、「エンタープライズ」の最終回。であると同時に、リック・バーマン体制で製作されてきた「スター・トレック」シリーズの最終話でもある。物語は、第4シーズンから後の話を省いて、アーチャーが異星人と同盟を結ぶ調印式に出る、という設定で、それが24世紀のエンタープライズDの副長、ライカーが自身の抱える秘密をどう処理していくかが、焦点になっている。「新スター・トレック:ザ・ネクスト・ジェネレーション」の「難破船ペガサスの秘密」のエピソードのバックグラウンド的話であり、TNGから始まった「スター・トレック」シリーズの最終回として、見応えはあると思う。ただ、厳密に言えば「エンタープライズ」の最終回としては物足りない感じもあるし、タッカー少佐が殉職してしまうのは、ちょっと残念である。それにしても、このブログを始めた2010年頃には、まだ「ヴォイジャー」を見はじめた頃だったので、足掛け6年で「ヴォイジャー」と「エンタープライズ」を見続けてきて、肩の荷が下りた感はある。しばらく、スター・トレックからは離れるが、来年、アメリカで放送開始されるという新しいスター・トレック・シリーズが早く日本で見られることを切に願う。

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