スター・トレック エンタープライズ 第96話「テラ・プライム(前編)」

あらすじ

エンタープライズは、地球を中心に異星人と同盟を組むという発表のために、地球に戻っていた。その発表の最中、一人の女性が紛れ込んでくる。彼女はフエィズ銃で撃たれていて、トゥポルに人の髪の毛を託し、息を引き取る。調査の結果、その人の髪の毛は、なんとタッカーとトゥポルの子供の物と分かる。もちろんトゥポルには妊娠の経験はないので、誰もが不審がった。地球では、そのころテラ・プライムという組織が活動を開始していた。テラ・プライムは、ズィンディの地球攻撃後、地球に異星人がいることが気に入らなくて、異星人を排除しようとする組織だった。メイウェザーは、地球にいるかつて愛し合った報道の女性と再会するが、彼女もテラ・プライムのメンバーで、メイウェザーと寄りを戻るふりをして、エンタープライズの情報をテラ・プライムに流していた。そして、月に秘密があると知ったアーチャーたちは、タッカーとトゥポルを月の採掘現場に送り込むが、リーダーのパスクトンに捕まり、採掘現場はそのまま巨大な宇宙船となり、火星に陣取る。

感想

最終回も間際になって、なんと異星人との同盟を拒絶する組織、テラ・プライムという唯我独尊の団体を出してきて、物語を混乱させる興味ある一編。その異星人を拒絶する態度もまあ分からなくはないが、そのために起こす行動が、やはりテロリスト的動きなので、共感は覚えないな、というところである。気になるのが、テラ・プライムが確保しているタッカーとトゥポルの子供と称する赤ん坊の真相が、まだ明らかにされていないので、その辺が後半への楽しみ、というところだろうか。メイウェザーが珍しくラブ・ロマンスを演じていると思ったら、実はテラ・プライムのスパイが情報を得るためだったという、悲しいラストもあったりして、報われないな、といったところである。

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