映画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」中洲大洋劇場

あらすじ

宇宙世紀0068、サイド3のムンゾ自治区のジオン・ズム・ダイクンは、地球連合軍からの独立を宣言しようとした時、突如倒れてしまい、帰らぬ人となる。そのジオンの死に乗っかって、デギン・ザビは、自身がジオンの後継者であることを宣言し、ジオンの側近であったジンバ・ラルを追いやろうとしていた。危機感を感じたジンバ・ラルは、ジオンの子供、キャスバルとアルテイシアをなんとかサビ家の手から逃そうと、息子であるランバ・ラルに手配を頼む。ランバ・ラルは懇意にしているクラウレ・ハモンの手を借りて、キャスバルとアルテイシアを地球に逃す手配をする。

感想

ファーストガンダムのキャラクターデザインであり、作画監督でもあった安彦良和の手による新たなる解釈によるコミック「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」から、シャアとセイラの物語を中心にした4部作の第1話。ジオンの死から、キャスバル(後のシャア)とアルテイシア(後のセイラ)が地球に逃げるまでを描いた物語になっている。僕個人はコミック版の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を読んでいないので、どういう展開になるかが興味津々であったが、結構面白かったと言える。キャスバルとアルテイシアの立ち位置と、彼らを庇護するジンバ・ラル、ランバ・ラルの親子、内縁の妻になるクラウレ・ハモンの活躍、のちのランバ・ラルの部下になるタチとクランプの登場、サビ家の暗躍、特に後付け設定で暗殺されたことになっているサスロ・ザビの登場とその死や、ドズル・ザビの顔の傷の出来た経緯、キシリアのキャスバルに対する脅しなど、ファーストガンダムで止まっている人には、結構楽しめるのではないかと思う。ただ、ドラマが中心なので、モビルスーツ戦はほとんど楽しめない、というかこの時代にはモビルスーツはガンタンクもどきが登場するのみなので、そちら方面を期待する向きにはがっかりすると思う。ただ、冒頭1年戦争のルウム戦役でのシャアの活躍が見られるので、そこの部分は目まぐるしく映像が回っている。そこでは黒い3連星もちょっとだけ登場するのはサービス。劇場は初日混雑が予想されるので整理券を朝7時から配布すると言っていたが、10時50分に劇場に着いて、11時の回を見られたので、あまり混んでいない。劇場内も7割ぐらいの埋まり具合。ガンダム人気に陰りがあるのかもしれない。

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