伝説巨神イデオン 第33話「ワフト空域の賭け」

あらすじ

地球圏を離れたソロシップは、戦いを逃れて辺境の宇宙へと航行していた。そこに新たなるバッフ・クランの攻撃が始まる。パイロットであるモエラを失ったソロシップのクルーは、敵であったはずのギジェをパイロットとして搭乗させるかどうかで議論する。その結果、ロッタを監視役にして、ギジェをイデオンに乗せることに決まる。バッフ・クランの攻撃に応戦するイデオンだったが、バッフ・クラン側で言うところのワフト空域に誘い出される。そこは鉱物生命体がいる空域で、エネルギーを奪い取られる空間だった。イデオンも例外ではなかったが、イデの力が上がり、なんとか空域から脱出する。しかしその後パワーダウンをし、バッフ・クランに苦しめられる。ギジェの裏切りなのか、作戦なのか本人にもわからない行動により、イデオンは敵を撃破することに成功する。

感想

これまでやられ役であったギジェが、事もあろうにイデオンのパイロットになるという話で、それに賛成する者、反対する者など、ソロシップ内の意見も別れる展開であるところが、今エピソードの目玉だと思う。ギジェ自身が、あるがままに受け入れているので、それを認めるコスモや、倒れたベスに変わってリーダーになっているハタリなどが、議論をしているところが、今回のエピソードで面白いところだと思う。それで戦いの最中、一瞬ギジェがバッフ・クラン側に寝返ったかと思わせるシーンもあるが、本人自身が本心ではどっちなのかわからない、というオチは、富野監督流とも言える。

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