機動戦士ガンダム 第11話「イセリナ、恋のあと」

ガルマの死はジオン公国を駆け巡った。父であり国王であるデギン・ザビは静かにその死を弔うことを願うが、長男のギレンと長女のキシリアはガルマの死を戦意高揚に利用しようとする。一方ガルマの恋人イセリナは、ガルマの死を受けて復讐を誓い、ジオンの残った兵士とともにホワイトベースを攻撃する。アムロとリュウはガンダムとガンキャノンでジオンのガウに応戦するが、シャアが自身の保身を考えた攻撃によりホワイトベースは地上に不時着する。ガウもガンダムとガンキャノンに次々と撃破され、イセリナは悔しさの中死んでいく。

物語の本編はイセリナのホワイトベースへの復讐劇なのだが、その中でも今まで謎だったジオンの指揮命令系統が見えてきたのは、ストーリーの展開としては大きなものとなる。と言うのもアムロ達の戦っているジオンの中枢が明らかにされることによって、真の敵が何かを教えているからである。イセリナの復讐劇もちょっとストーリーとしては無理があるように思えるが、アムロに戦っている相手の心情に気づかさせるという点では大きなターニングポイントだろうと思う。シャアが自身の大きな目的を隠す意味で保身に走っているのも面白い。

コメント

タイトルとURLをコピーしました