2032年の火星。地球人は初期の探査を行っていた。宇宙船アレース4は探査中に亜空間から来た電磁空間に飲み込まれる。それから時代は流れ現在。ヴォイジャーの目前に突如電磁空間が現れる。調査のためにプロープを送ったヴォイジャーは、アレース4の存在を認識する。アレース4に関心のあるチャコティ、パリスと、歴史に全く無関心のセブンがデルタ・フライヤーで電磁空間の中心地に向かい、アレース4を連れ出そうとするが、暗黒物質と電磁空間が衝突をして衝撃が走りデルタ・フライヤーは脱出できなくなる。故障した装置の入手にアレース4を使うことを思いついたトレスは、セブンに装置を入手に行かせる。セブンはアレース4の操縦者ジョン・ケリーの日記を見ているうちにある種の感情が芽生え始めていた。
宇宙への開拓精神が物語の中に込められていて、見ているうちに何とも言えない感情が芽生えてくる佳作とでも言える一品。あくまで効率性を重視するセブンが、それ以外のことに対しても関心を向かせるという点では、セブンの物語とも言えるが、実際は後半のアレース4のジョン・ケリーの日記に物語の主張が隠されていると言える。物語的には現在宇宙に多く存在すると言える暗黒物質が登場したり、結構理科的なストーリーでもある。
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