ジェインウェイ艦長は西暦2000年前後の自分の先祖の詳細を調べていた。先祖であるシャノンの行動に憧れて艦隊に志願したジェインウェイにとってシャノンは、目標とすべき人物の一人だった。そのシャノンは2000年の終わりの日に地球で建造される自給自足の施設「ミレニアム・ゲート」の建設に一人反対している本屋のジェインウェイという男に出会い、二人は次第にひかれあう。しかし過去から現在の状況に満足するジェインウェイと、未来志向のシャノンでは意見の食い違いが出てきた。「ミレニアム・ゲート」建設の是非を決める期限が迫る中、彼らの行動が注目されていった。
ジェインウェイ家の過去を披露したキャラクター深掘りの話であるが、ジェインウェイという男の過去に縛られた生活を取るか、シャノンのように未来志向の生活を取るかという二者択一のような展開に意外と面白みを感じる。そしてその結論が二人の将来を決めていくというのも、現在のジェインウェイ艦長のあり姿を決めているというのは興味深い。ちょっと気になるのが、「ヴォイジャー」で顕著になっているのだが、現在(2000年前後)のスター・トレック年表が、「宇宙大作戦」の時とは書き換えられていて、矛盾を生じている点である。この時期は優生戦争をやっていた時期ではないかと思うのだが、その辺がスポイルされているのは疑問が残る。
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