トレスの調子がここのところおかしかった。ホロプログラムに入り浸りで安全装置を外して怪我ばかりしているし、他のクルーとの交流もなかった。その中ヴォイジャーの発射した探査機を巡ってマロン船とトラブルを起こしていた。保護するために探査機を惑星のガスの中に隠したヴォイジャーはその探査機を回収するためにパリスの提案した新シャトル機「デルタ・フライヤー」の開発に当たることになる。しかしマロン船もシャトル機の開発を始め、時間との勝負になる。そうした最中でもトレスは開発に情熱を持てなかった。
セブンの登場以来あまり出番のなかったトレスがメインの話。セブンのキャラ作りと、トレス役のロクサン・ドーソンの妊娠が重なっていたためと思われるが、久々に主役かと思ったら、仲間をずっと失い続けて精神的に参っているという結構シリアスな話だった。自分を痛めつけることでしか自分の生を実感できないというある種の精神的病気を取り扱っていると思われるが、チャコティの説得により何とか回復しかけるのはいい出来だと思う。もう一つのこの話の主人公は今後活躍の見込まれるシャトル機「デルタ・フライヤー」の開発ということである。だんだんヴォイジャーも装備が強化されてきていると思うが、シャトルの趣味がパリスの趣味になっているのはちょっと笑える。タッチセンサー式だけではなく、メーターなどレトロ趣味があるのは面白い。
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