「スター・トレック:ピカード」第2シーズン第8話「情け」

あらすじ

 FBIに逮捕されたピカードとガイナンは、捜査官の尋問を受ける。しかし、その尋問にはおかしなところがあった。通常の尋問ではない何かがあった。それは、FBI捜査官の過去に問題があった。捜査官は子供の頃、異星人と遭遇していたという過去があり、転送で現れたピカードをその異星人の仲間と思い込んでいたのである。その頃、Qはガイナンの前に現れる。ガイナンの呼び出しに応じた格好だが、不死身のQも寿命が尽きかけていることをQ自身もガイナンも知ることになる。Qはルネ・ピカードのエウロパ計画を阻止しようと、スン博士をけしかける。自身が生み出した遺伝子操作による子供を失ったスン博士は、Qの計画に乗ってしまう。ボーグクイーンと同化しつつあるジュラティを探すアニカとラフィは、ついにジュラティを見つけるのに成功するが、ボーグクイーンの力に制御されているジュラティは、ラフィを殺しかける。そして、エウロパ計画を破壊しようと、行動を起こす。リオスは船の修理に勤しんでいたが、ボーグの同化により、捗っていなかった。

感想

 物語も終盤になって、いよいよ話が本題に入り始めた。FBIに捕まってしまったピカードとガイナンがどうなるのか、気になっていたが、FBIの捜査官が実は子供の頃、ヴァルカン人と遭遇していたことをピカードとガイナンは知り、自身が未来から来たことを話すところは、スター・トレックらしい展開である。それに応じて、ピカードとガイナンを釈放するFBI捜査官も、いい人だったなと思わせるところはある。その一方でボーグクイーンに同化されかけているジュラティが、危険人物になってきているのが、展開上面白い。アニカとラフィがジュラティを見つけるが、共にボーグクイーンの力に屈してしまい、ジュラティを逃してしまうところは、次の展開に持ち越しである。そして、死にかけているQと遺伝子操作によって娘を生み出したスン博士が、手を組んでエウロパ計画を阻止しようと企むのは、かなり危険な展開である。残り2話になって、どう物語が結末をつけるのか、気になるところであるが、かなり物語上盛り上がってきているところではある。

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