あらすじ
重力異常の調査を続けていたスタメッツは、重力異常が4秒以上姿を消し、1000光年離れた場所に再び姿を表すのを見た。その報告を受けたバーナム、ブック、サルーは、重力異常が自然現象ではなく、何者かが生み出したものであることを推測する。そんな中、重力異常がエメラルド・チェーン領のコロニーに接近することをバーナムたちは知る。コロニーが重量異常に飲み込まれるかは判明していなかったが、それが判明する頃にはコロニーの住人を救助することは不可能である、という報告を受け、連邦はバーナムやサルーたちにコロニーの住人を救助する指令を出す。そして、胞子ドライブの研究をしているタルカという男もディスカバリーに派遣する。スタメッツはタルカに胞子ドライブの情報を全て提供しているにもかかわらず、タルカからなんの連絡もないことに憤りを感じていた。ディスカバリーと他の連邦船は、コロニーにたどり着き、住人の救助を開始するが、地底深くに犯罪人が隔離されていることを知り、バーナムとブックは犯罪人も救助すべく、地下に降りる。しかし、犯罪人は、バーナムたちの救助を信用していなかった。犯罪人も結構軽い罪を犯したものたちが、強制的に見せしめのために捕まっていただけだった。バーナムたちは、彼らの心を解放し、救助の必要があることを証明する。大半の犯罪人はその救助を受け入れるが、一人だけ、人を殺した犯罪人が救助を拒む。その頃、ディスカバリーの実験室では、タルカの指導のもと、重力異常のシミュレーションを行っていた。あと少しで核心に近づく、という時、船のパワーが足りず、船に危険が迫っているとして、サルーがシミュレーションを打ち切ってしまう。
感想
今回のエピソードは、重力異常の話に戻ったが、そこで重力異常が人工的に生み出されたものであるという仮説が立ち、物語が大きく動く展開になっている。物語は重力異常により、消滅の危機にあるコロニーの住人を助けるディスカバリーのクルーの活躍を描いたものだが、その一方で、ディスカバリーの胞子ドライブの研究をしているタルカという男が登場し、スタメッツと共に、重力異常の謎を解くべくシミュレーションを実施するというスリリングな展開が待ち受けている。このエピソードは、結構シーズン中、大きな位置を占めるエピソードではないかと思う。タルカという男の正体がまだ謎に満ちているのが、気になるところではあるが。消滅するコロニーの住人を救い出すというディスカバリーのクルーの活躍は、バーナムとブックが犯罪人の救助に向かったことから発生する犯罪人との心の交流がメインの展開で、結構展開的に重い。こういうエピソードもディスカバリーならではの話ではあるが、シーズン4前半は重たい展開が多いような気がする。
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