レビューの詳細は、ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(4K UHD/IMAX ENHANCED/Disney+)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。2016年に公開された「ドクター・ストレンジ」。その後「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」「スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム」と立て続けに出演し、満を持して単独映画第二弾になったのが、この「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」である。今作は「スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム」のその後にあたり、「スパイダーマン」で描かれたマルチバースの世界をより直接的に描いた作品になっている。また、Disney+で独占配信中のドラマ「ワンダヴィジョン」の設定をも受け継いだ物語になっていて、「ワンダヴィジョン」の主人公ワンダが、今回はストレンジの敵として立ちはだかるという想定外の展開が待ち受けている。ワンダがストレンジの敵になった理由は「ワンダヴィジョン」で詳細に描かれているが、ワンダの悲しみがそのまま映画に引き継がれているので、「ワンダヴィジョン」を見ていない人には、なんでワンダがストレンジの敵になるのかがよくわからない作りになっている。マルチバースの設定も「スパイダーマン」から引き継がれた設定のため、「スパイダーマン」を見ていないと、理解が難しいものがある。そのため、この映画自体は単独で評価が難しく、MCUの世界観の中での評価をして、初めて話がわかるという具合になっている。MCUのファンの人には楽しめる作品であると思うが、一見さんにはとっつきにくい作品になっていると思う。映像は4K/DOLBY VISION/IMAX ENHANCEDで提供されていて、通常のシネマスコープサイズより26%映像領域が広がって描写されるので、迫力が段違いである。また、4K/DOLBY VISIONによる映像表現は高精細な描写かつカラフルな色彩が画面を彩り、とても魅力的である。音響はDOLBY ATMOSで提供され、その効果は最大限に発揮されている。音の移動感は縦横無尽に動き回り、重低音が頭上で響き、空間表現が効果的に描かれている。
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