あらすじ
セリトスは敵の宇宙船に囲まれ、絶体絶命の危機に陥っていた。それを救えるのは、ロボットの少尉、ピーナッツ・ハンピーだけだったが、ピーナッツ・ハンピーは自分の身に危機が襲うのを嫌がり、一人転送で宇宙に脱出する。セリトスはタイタンの救援により危機を脱したが、ピーナッツ・ハンパーだけは宇宙に取り残された。一人壊れた宇宙船を直して脱出しようとするピーナッツ・ハンピーは、その宇宙船を回収しようとする異星人のトラクタービームから逃れるためにワープエンジンを使い、まだ惑星連邦がファースト・コンタクトを取っていない星にたどり着いてしまう。そこの種族はヒューマノイドだが、鳥のように空にも飛べた。ピーナッツ・ハンパーを先祖からの贈り物と崇め奉る異星人をよそに、ピーナッツ・ハンパーは惑星連邦の技術を使って、異星人の環境を変え始めてしまう。そして、ピーナッツ・ハンパーは異星人のラウダという男性と恋に落ちてしまい、二人は結婚しようとしていた。ラウダはピーナッツ・ハンパーに惑星の地下を見せ、かつては宇宙を移動できる技術を持っていた種族であったことを明かす。そこには宇宙船が朽ち果てていて、戦争のために宇宙に出るのを止め、原始的生活を営んでいることを明かす。ラウダとピーナッツ・ハンピーとの結婚式の途中に地下の宇宙船を回収しようとする別の異星人が現れ、村を破壊し始めた。ピーナッツ・ハンパーは救難信号をセリトスに送り、セリトスはピーナッツ・ハンパーが内政不干渉の原則に違反していることを認識しながらも、その惑星に赴く。そして、宇宙船を回収しようとする異星人と対立する。
感想
今回のエピソードは、ギャグが少なかったし、主役の4人の登場シーンや活躍するシーンもほとんどなかった。メインは惑星連邦の少尉であり、ロボットであるピーナッツ・ハンピーが惑星連邦に未加入の異星人と接触して、そこで巻き起こす騒動を描いたものになっており、ファースト・コンタクト物でありながら、ピーナッツ・ハンパーというロボットの身勝手な行動が起こす騒動を中心に描いていて、割とシリアスで、昔のスター・トレックっぽい展開になっていると思う。だいたい、オープニングから「前回までのスター・トレック:ローワー・デッキは…」という前振りを勝手に行い、実際には描いていない前回の振り返りを描写しているし、いつものオープニングクレジットもなんと物語の展開に合わせて変更しているしで、かなり異色である。ラストもピーナッツ・ハンパーが改心して、立派な連邦少尉になるのかと思ったら、そういうオチではなく、笑えないオチになっている。こういうエピソードもぶち込めるのが、「スター・トレック」シリーズの特徴かなと思う。
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