やちむん「一生売れない心の準備はできてるか」上映会とミニライブに参加して

僕が、やちむんのライブ映画「一生売れない心の準備はできてるか」の存在を知ったのは、Twitterであった。その頃、2022年6月に閉館してしまった沖縄最古の劇場、首里劇場の短編ドキュメンタリー「首里劇場ノスタルヂア」を京都国際映画祭オンラインで見ていて、Twitterでの福岡でのこのライブ映画上映会開催告知にも鋭く反応してしまったのである。やちむんは、宮崎県出身の奈須重樹のユニットであり、僕も20年前からその存在だけは知っていた。ただ、楽曲は聞いたことはなかった。楽曲も知らないのだが、首里劇場でやちむんが結成25周年ライブを開催した時の記録映像をまとめたのが、このライブ映画「一生売れない心の準備はできてるか」であり、やちむんのホームページでサンプル曲を2-3曲聴いた感じでは、ハマりそうな感じだったので、上映会運営の人に連絡をとって、上映会参加の予約を取り付けた次第である。ライブ映画の監督が、1992年に一世を風靡した映画「パイナップル・ツアーズ」の1エピソードを担当した當間早志であることも、見に行こうと思った理由の一つである。

会場は、福岡市の天神の隣に位置する渡辺通りに近いところにあるTAOというカフェ&バーであり、当然ながら行ったことはなかった。実際に会場に着くと、かなりこじんまりしている。観客も10人とおらず、寂しい限りである。

ただ、やちむんの奈須重樹が会場にいたので、会話を交わし、一緒に写真を撮ってもらった。CDも購入し、ライブを堪能する雰囲気十分である。

肝心の映画の内容だが、やちむん結成25周年記念ライブを首里劇場で開催した時の模様をなんと2時間の上映時間に収めている。これが、ポップな曲と、おかしみのある歌詞がマッチしていて、とても楽しいのである。ライブ映像と奈須重樹へのインタビューで構成されているのだが、映像化を意識して映像を撮っていないという話だが、よくできた音楽ライブ映画に仕上がっていて、映画を見ている観客(僕も含む)が映画の中で曲が終わるごとに拍手をするという不思議な体験をしてしまった。

映画の上映会の後は、やちむんのミニライブということで、わざわざ沖縄からやって来た育と共に、3曲を奏でるというサービスぶり。ギターとハーモニカでの演奏だったが、楽しかった。

やちむんのユニット名は知ってはいたが、楽曲を聴くのは初めてだったが、今回の映画上映会とミニライブは、とても楽しく、愉快な気分になれた。残念なのは、映画館での上映ではないから、鑑賞機会が限られてしまうことだろうか。映画もBD-Rでの上映だったし。でも、機会があるなら、ぜひ見てほしい映画である。

TAOに貼られていた「一生売れない心の準備はできてるか」のポスター

コメント

タイトルとURLをコピーしました