スター・トレック:ローワー・デッキ シーズン3 エピソード9「信頼できる情報源」(Amazon Prime Video)

あらすじ

セリトスのフリーマン艦長は、提督からスイングバイ計画の実行を命じられる。かつてピカード艦長がファースト・コンタクトを果たしたものの、その後放置されていたオルナラ星を支援するためのセカンド・コンタクトを行うためである。オルナラ星は疫病が流行っていて、隣の惑星から薬を支給してもらっていたが、その薬の中毒になってしまい、ピカード艦長はその事実を知ったために薬の中毒から解放するために、あえてオルナラ星を放置したのであった。オルナラ星を救援するための任務につくセリトスだったが、フリーマン艦長にとって頭の痛い問題が一つあった。ジャーナリストのヴィクトリアがセリトスに乗船して、艦内の様子をレポートするというのである。そのため、艦隊一不要な船と言われたセリトスの艦内も、厳しい規律が乗組員に命じられた。しかし、それは本来のセリトスの姿ではないため、マリナーが隙を見てヴィクトリアに接触し、本来のセリトスの姿を話ししてしまう。その行為に怒ったフリーマン艦長は、娘でもあるマリナーをセリトスの任務から外し、第80宇宙基地に転属させてしまう。セリトスはオルナラ星に到着し、住人たちの様子を観察するのだが、薬物中毒に苦しんでいた住人たちは自身で運動をすることで中毒を克服してしまっていた。そのため、オルナラ星に薬を供給していた惑星に移動するのだが、その惑星はブリーンが支配していて、セリトスは絶体絶命の危機に陥る。

感想

今回は、物語冒頭から笑わせてくれる展開で、「スター・トレック:ローワー・デッキ」っぽいスタートだなと思っていたら、途中から体裁を気にするフリーマン艦長と真相を暴露したい娘のマリナーとの対立になって行って、ついにマリナーがセリトスから転属されてしまうという衝撃の展開になっている。おそらく次回のエピソードがシーズン3最終回になるであろう展開の前に、マリナーがセリトスを去っていってしまうという衝撃の展開に、最終回がどういうオチをつけるのかがとても気になる引っ張り方をしている。その一方で、かつてエンタープライズDの艦長だった時代のピカードがファースト・コンタクトをしたものの放置していたオルナラ星という惑星とセカンド・コンタクトを図るセリトスと、その様子を報道するジャーナリストのヴィクトリアとの展開も興味深い。薬物中毒に陥っていたオルナラ星の住人が、自身で運動をすることで中毒から脱却できた、という話は、実は現代の健康管理の中で「運動こそが重要である」という意見が多いので、それを反映しているようにも思える。また、クライマックスで「スター・トレック:ディープ・スペース・ナイン」にも登場した異星人、ブリーンが登場して、セリトスを絶体絶命の危機に陥れる様は、手に汗握る展開になっている。今回も面白い展開満載で、十分に楽しめたエピソードであったと思う。

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