macOSのGarageBandでピアノレッスン

先日、KORGのMIDIキーボードであるnanoKEY Foldを購入した話を書いた。これはポータブルなMIDIキーボードで、とても小型だが、さまざまな音色を楽しめる。以前購入したSynclavier Vで遊んでいたところだった。

その流れで、macOSに無料で付属しているDTMソフト「GarageBand」を起動して、いろいろと触っていると、楽器の無料レッスンプログラムがあることに今さら気づいた。楽器の種類はギターとピアノがあり、僕はnanoKEY Foldを持っているので、ピアノレッスンを試しに始めてみることにした。

レッスンはいくつかのパートに分かれている。最初は楽器初心者向けの解説から始まるのだが、なんとなく内容は理解できても、まだ完全に身についていないうちに話がどんどん進むので、頭が混乱することもあった。ただし、レッスンは動画形式なので、何度でも繰り返し再生できるし、一時停止も自由だ。そのため、繰り返し見直しているうちに、少しずつ内容が頭に入ってきた。

次の章からは追加データをダウンロードする必要があるが、これも無料だ。この章では右手でキーボードを練習することになる。ベートーベンの「Ode to Joy」(交響曲第9番の一節)を練習するのだが、一見簡単そうに見えて、実際には非常に難しい。nanoKEY Foldはポータブルキーボードのため、本格的なピアノキーボードとタッチの感覚が異なることもあるが、それ以前にキーボードと音符の配置を理解できていないことが問題だった。動画のとおりに演奏しようとしても、指が正しい位置に行かず、途中で混乱してしまうことが多々あった。

それでも、動画にはスロー再生機能があり、再生速度を1/2に落として少しずつ指の動きを覚えるようにした。まだ完全には身についていないが、ぎこちないながらも弾けるようになりつつある。

次の章に進む前に、「Ode to Joy」のキーボード配置をしっかり覚え、コード進行の説明と合わせて記憶に刷り込んでおかないと先が思いやられる。それでも、以前購入したmicroKEY 25を使ってYouTube用のBGMを適当に作っていた頃に比べると、ちゃんと楽器としてキーボード演奏を練習し始めたという実感がある。

GarageBandを単なる無料のDTMソフトとしか認識していなかったが、実は楽器初心者向けの練習ソフトとしても意外と使えることに気づいて、面白さを感じている。せっかくnanoKEY Foldを購入したのだから、これを機にキーボードの弾き方やコード譜の読み方を真面目に学んでいきたいと思っているところだ。

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