映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」(Apple TV 4K/Disney+/4K UHD/IMAX ENHANCED)

レビューの詳細は、ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(4K UHD/IMAX ENHANCED/Disney+)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。2022年11月にIMAXレーザー4Kで、この「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」を鑑賞し、このブログにも書いているが、2023年2月1日からDisney+でも見放題配信が開始されたので、今日再見した次第である。

IMAXでは3Dで上映されたのだが、ホームシアターでは3Dでは配信されず(というか4K UHDには3Dの規格自体がないのでできない)、2Dでの鑑賞になったが、IMAX 3Dも元々3Dを企画して撮影されたものではなく、後加工で3D化しているので、2Dの4K UHDでもそんなにIMAXシアターとの差別化がされているとは思わない。IMAX 3Dの映像でも暗い画面が多く、見づらい印象はあったが、Disney+の配信版も暗いシーンはやはり見づらいので、印象は同じである。ただ、Disney+のIMAX ENHANCEDバージョンで映画を見て、思ったよりIMAXシーンが多くないのは、劇場での印象と異なっている。劇場ではIMAX画角のシーンが多かったような気がしたのだが、映画に没入していたためにあまり画角を気にしていなかったのかもしれない。ホームシアターだと2回目の視聴というのもあってか、多少分析的に見る癖があるので、気になったのかもしれない。

この映画を改めて見て、やはり主役であったブラックパンサー/ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンの死去に対して哀悼の意を表した映画になっているかと思う。それを実感するのは映画冒頭でティ・チャラが病気で死去するシーンをあえて描いているところで、映画そのものが追悼映画になっているので、元々マーベル・シネマティック・ユニバースの映画自体が一見さんお断り的な要素が強いのに対し、この映画は別の意味で一見さんお断り的要素を持つ作品になっているかと思う。前作「ブラックパンサー」等でティ・チャラ=チャドウィック・ボーズマンと同一視しているファンに対しての追悼映画になっていると思う。なので、他のマーベル映画と違ってストーリー自体は一見さんお断り的な要素がかなり少ないにも関わらず、チャドウィック・ボーズマンという俳優に親愛の情を抱いているか否かで、この映画へのとっつき具合は変わってきてしまうと思うし、チャドウィック・ボーズマンの死去を悲しんでいないファンじゃない人にはやはり物語の奥底には辿り着けないような気がする。

映像は4K/DOLBY VISIONで提供されていて、IMAX ENHANCED仕様なので、かなり高精細な映像かつ煌めくような色彩がテレビ画面を彩っている。その色彩感覚は、IMAXの画面の明るさを超えているのではないかとすら感じるところがある。音響はIMAX ENHANCED仕様ながらDOLBY ATMOSで提供され、イマーシヴなサラウンドがこれでもかと出現する。音像のリアルな移動感に映画に没入できる感覚に陥らさせてくれる。

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