2019年にTM NETWORKデビュー35周年を記念してリリースされたBlu-ray Boxの中から、TMN終了ライブの2日目の模様を収録したのが、この「TMN final live LAST GROOVE 5.19」である。画質、音質についていえば、今日の午前中に視聴した「5.18」と同等ではあるが、内容についていえば、いくつか異なる点はある。
一番大きいのは、1994年にVHSビデオテープとレーザーディスクでリリースされた時にカットされてしまった「Get Wild ’89」が収録され、演奏曲が完全収録になったところであろう。1994年当時は、「Get Wild ’89」と「You can Dance」にゲスト出演していたB’zの松本孝弘のシーンを取り除く必要があったため、「Get Wild ’89」は完全カット、「Yahoo can Dance」も松本孝弘のシーンを意図的に取り除いて編集したため、かなり不自然な映像になっていた。
1994年当時は小室哲哉と松本孝弘の確執が噂され、事務所同士も意思疎通を欠いていたのと、肖像権等の問題もあり、松本孝弘出演シーンをカットという暴挙に出たのであろうが、今回のBlu-rayでそのシーンが復活しているので、ようやく5月19日のライブの全曲を視聴することができた。
ゲストとしては「Carol」からの数曲で浅倉大介もゲスト出演している。ただ、松本孝弘にしろ、浅倉大介にしろ、そんなに画面に映っているシーンは多くないし、映っていても宇都宮隆のバックでボケて映っているので、なんで1994年当時揉めたのかはわからない。この程度なら問題になるようなことではないように思う。
「5.18」との違いはそのほかにリハーサル風景の映像が極端に少ない、というのもある。特にライブ後半になると圧倒的テンションで楽曲の演奏が続くので、盛り上がってくるところである。
そして、今、TM NETWORKが数年単位で活動を行っているのを見ると、TMN終了宣言は、やはりTM NETWORKデビュー10周年記念ライブだったんだな、と思わせる選曲と演奏だったと思う。昔レーザーディスクで見た時にクールに見えた小室哲哉が今回のBlu-rayの視聴で結構ホットに演奏をしているのを見て、お祭りなんだな、と認識に新たにした。
「5.18」を見た時には「5.19をいつ見るのかわからない」と書いたが、結局午後に視聴してしまったので、一つの区切りをつけた感じである。まだ、「TM NETWORK THE VIDEOS 1984-1994」の収録ディスクで1枚だけ見ていないのはあるが、いずれは見ようかと思う。
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