5月3日にニュースで報じられてから、気になっていたのが、Googleが始めたパスキーである。これまで、Googleにログインするには、メールアドレスとパスワードが必要だったのだが、それに加えて生体認証である顔認証や指紋認証でパスワードの入力なしにログインができるようになったというのである。
すでに僕はYahoo!のログインでパスキーを使っているので、使い勝手はある程度理解しているつもりであった。ただ、このニュースを取り上げた記事のどれを見ても、iPhoneでパスキーを使う際の設定と、その時のMacを使う際の動作方法しか書いておらず、なんか不便にしか感じられなかった。iPhoneでパスキーを設定すると、MacでGoogleにログインする際に、Macの画面に表示される二次元バーコードをiPhoneで読み込む必要がある、という面倒臭さがあって、今まで手をつけずにいた。たまたま、Googleにログインする際のパスワードも自分で入力しないで、iCloudに保管されているパスワードを生体認証で自動入力しているため、それほど利便性が上がるとも思えなかったのである。
ただ、ニュース的に話題があって、気になったので、今日、MacBook ProのSafariでGoogleのパスキーの設定をしてみた。Googleのパスキーの設定は、g.co/passkeysから行くことができるので、設定を行い、MacBook Proの指紋認証をパスキーとして登録を行なった。これで、Googleのアカウントにログインする際にはパスワード入力ではなく、パスキーを指紋認証で入力することで、ログインできる。
では、他のデバイス、iPhoneやiPad Proなどの動作がどうなるか、確認をした。パスキーの情報はiCloudに保存されている。iPhoneやiPad ProのSafariでGoogleのアカウントにログインしようとしたところ、まず最初に従来通りのパスワード入力を求められ、これはiPhoneやiPad ProのFaceIDで自動入力された。パスワード認証後に続いて今度はiCloudに保存されたパスキーの情報を入力する画面になり、同じくFaceIDで認証すると、今度は目的の画面に到達することがわかった。感覚としては、二段階の関所ができたような感じである。
MacBook ProやiPad Proで使っているメールアプリもGmailと同期しているが、こちらは特にパスキーによる認証は必要なく、アプリを立ち上げれば、新規メールが着信する。
あまりGoogleのパスキーのAppleデバイス間での動作状況を書いてあるサイトがないので、こちら側としては最初躊躇したが、一旦設定し、前述のような動作をすることが確認できれば、セキュリティ的にはパスキーの方が高いので、こちらを利用していきたいと思う。当面はパスワードによるログインも併用とのことなので、慌てて対応する必要はないだろうが、気が向いた時に設定するといいかと思う。
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