樺沢紫苑著「精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方」きずな出版

樺沢紫苑といえば、YouTubeで毎日精神疾患予防や発症してしまった人に対する対処法などを発信し続けている精神科医である。樺沢紫苑の著作物では以前「ストレスフリー超大全」という本を買い、読破しているが、今回、「精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方」という本が面白そうだと思い、買って読破してしまった。

「毎日を楽しめる人の考え方」は、どう日々の過ごし方をほんの少しだけ視点を変えて過ごすかに力点を置いた本になっている。本の読者は社会人をターゲットにしているとは思うが、仕事ファーストから、プライベートでの楽しみファーストにしませんか?という問いかけになっており、プライベートでどう楽しみを見つけるかについて、詳細に事例を挙げて買いているので、理解はとてもしやすい。

プライベートでの楽しみファーストと言っても、大それたことをしなくてもいい、というのが本書の主張であり、値の低い目標を設定し、それを達成することでプチ幸せを感じ、それを積み重ねれば「毎日を楽しめる」人生になるというのが、新鮮である。

コラムの中で、「カップラーメンをどう食べるか」ということについての見解が書いてあり、たかがカップラーメンを食べるだけでも、ちょっとした冒険心があれば、新たな味の開発と食べる楽しみが追加される、という記述があり、目から鱗状態になった。カップラーメンを新鮮な気持ちで食べるのに、お金も手間もかからない、というところにも、その斬新さは表れていると思う。

本を読んでいくと、樺沢紫苑は実はオタクなのではないかと思わせる記述も見つかるが、樺沢紫苑自身もどうも今後社会で活躍するのはオタク的気質なのではないか、と書いてあり、そのあたりも好奇心をくすぐる内容になっている。

趣味がない、という人が多いとも本には書いてあるが、僕自身は映画鑑賞が趣味で、それも見るだけでなく、このブログ等で感想を書いているので、十分毎日を楽しめる人の資格があるように感じ、元気付けられる部分はあった。仕事ファーストでストレスたまっていて、気力のない人こそ、この本を読んで、ほんの少し視点を変えて、毎日を楽しめるように切り替えてほしいし、僕もそうしたいと思っている。

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