マランツのAVアンプ、CINEMA 70sのファースト・インプレッション

昨日少し書いたが、マランツの2022年冬にリリースされたAVアンプ、CINEMA 70sを購入した。2023年の春ぐらいから、コロナ禍による行動自粛も解除され始めていて、行動自粛時のAVアンプとスピーカーでの映画鑑賞の音量にマンションの隣人からクレームがつけられ2年ほどヘッドフォンによるサラウンド再生を余儀なくされたのだが、それもAVアンプとスピーカー再生に戻しつつあり、また、クレームをつけていた隣人が退去したのもあって、少しクレームに怯えることもなく以前の通りのAVアンプと5.1.2chスピーカーで映画鑑賞を再開していた。

それまで使っていたAVアンプは2018年に買ったYAMAHAのRX-A770であったが、たまたま6月にネットの情報でマランツのCINEMA 70sが標準希望小売価格から20%引きになっている、という話を聞いたのと、その薄型のデザインの秀逸さ、マランツとしてはエントリークラスのAVアンプなのだが他社のAVアンプではミドルクラスになる価格設定、そして、RX-A770と言えばシネマDSPが有名なのだが、DOLBY ATMOSやdts:Xと組み合わせることができないので、実質シネマDSPは使わない機能になって、YAMAHAのAVアンプを買い替える理由を見出せなくなった、という理由が大きい。もちろん、価格設定から音質向上も期待できた。

昨日届いてからセットアップを行ったのだが、取扱説明書は簡素なものしかパッケージに入っておらず、テレビとCINEMA 70sをHDMIで繋いで両方の電源を入れると、自動的にセットアップ画面になり、スピーカーの接続からプレイヤーやApple TV 4KとのHDMI接続、スピーカー・コンフィギュレーションまでテレビ画面で懇切に説明があり、その指示通りに従って設定すれば、ちゃんと映像と音が出るという仕組みになっている。実際のセットアップにはおおよそ1時間ぐらいかかると思うが、とてもわかりやすいセットアップ画面なので、初心者にも親切な設計だと思う。

肝心の音だが、流石にYAMAHAと音の鳴り方の作り込みが全く違うのと、RX-A770を買ってから5年も経過していることもあってか、スピーカーは10年以上使用しているBOSEのAM-6IIIを流用したものの、その音質と音場感は相当異なる。音に関して言えば、低域の出方がナチュラルかつ強く出てきているので迫力を感じるが、ちょっと近所迷惑かなと思うところもある。ここは、これからの使いこなしで調整していく必要はあるかもしれない。ただ、RX-A770と比較視聴しても、細かい音が繊細に描写され、高音質化は図られていると思う。音楽を十二分に楽しめる感じはする。

DOLBY ATMOSのイマーシヴ・サラウンドもRX-A770と比較して包囲感が強まっていて、音響への没入感が高まっていると思う。DOLBYイネーブルドスピーカー使用のDOLBY ATMOS再生だが、その音の包囲感や移動感は間違いなくCINEMA 70sの方が効果を発揮していると言える。

まだ、DOLBY ATMOS DEMO DISCでの再生チェックと、Disney+での「シークレット・インベージョン」を見ただけであるが、その音の良さに魅了されている。明日、何か映画を見て、さらにその性能をチェックしていきたい。

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