あらすじ
TVAのレンスレイヤーは、AIのミス・ミニッツの指示の元、神聖時間軸の1868年のシカゴにやってきて、TVAのガイドブックをある家の窓に投げ込む。その家には後に在り続ける者になるべき少年が住んでいて、彼はTVAのガイドブックを元に成長してさまざまな発明を行うことになる。TVAではO.B.が作った時間織り機では分岐するタイムラインを抑え込むことができず、在り続ける者をTVAに連れ帰る必要があった。そのため、ロキとメビウスは分岐時間軸の1893年のシカゴにやってきて、レンスレイヤーを探すことになる。1893年のシカゴは博覧会が開催されていて、在り続ける者になるべきタイムリーという男が、自分の発明を披露していたが、彼の発明に文句をつける者が彼を追い詰めていく。ロキとメビウスも在り続ける者を追い詰めていくが、シルヴィもそこに現れ、在り続ける者の抹殺を目論む。その場からレンスレイヤーは在り続ける者を救い出し、安全な場所に確保しようとするのだが、ミス・ミニッツの策略によりレンスレイヤーも置いてけぼりになる。在り続ける者とミス・ミニッツの企みは、ロキやメビウス、レンスレイヤー、シルヴィとの対峙により、一件落着の様相を見せるが…。
感想
物語はこのエピソードでは、在り続ける者の誕生を描いたストーリーになっているが、1893年のシカゴの分岐時間軸を舞台に、TVAを守ろうとするレンスレイヤーと、ロキ、メビウスのコンビ、シルヴィとの駆け引きと対立が巧妙に繰り広げられていて、ところどころ笑いをとるシーンもあったが、内容的には混乱しがちな過去の展開を振り返って理解させようとするストーリーになっていて、物語の進捗上、立ち止まった感はある。物語的には先に進んではいないのだが、複雑な時間軸を理解するのにこのエピソードの存在は欠かせないところがあり、シーズン1からの展開を振り返った面はある。ラストは第4話以降の展開を予期させるものになっているので、期待できるものになっている。このエピソードではAIのミス・ミニッツが見ように全面に出て活躍するのが印象的だし、彼女がCGで登場するので若干緊迫感が薄れた感もある。シカゴの博覧会で暴れるシーンは「ゴーストバスターズ」のマシュマロマンかと思ったぐらいだし。
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