9月に入ってから、住んでいるマンションのエントランスとか、エレベーターが養生されるようになった。「何が起きるのだろう?」と不思議に思っていたが、数日後、掲示板の張り紙で納得してしまった。今週、各住戸の雑排水溝の掃除を専門業者が行うので、その準備ということだった。
各住戸の雑排水口とは、台所、洗面所、洗濯機の排水溝、浴室の排水溝を指す。個々の排水溝の中に溜まっているゴミや汚れを取り除く、ということだった。前に社宅として住んでいた福岡のマンションではそういう掃除を専門業者が行う、ということを一切していなかったので、少々驚いたのである。福岡のマンションでは住戸の住民が全て個人でしなくてはならず、引っ越しの際に結構苦労したものである。
各住戸の雑排水溝の掃除は今週が予定されていたが、どの住戸にいつ掃除が入るかまでは掲示板には書かれていなかったので、半分忘れていたのだが、今日の午前中、インターフォンが鳴って、「雑排水溝の掃除に来ました」と専門業者の話を聞いて、「これから掃除するのか」と改めて思った次第である。
専門業者は玄関から養生シートを廊下に敷いて、雑排水溝のゴミや汚れを吸い取る細長いホースを外から室内に取り込んで、雑排水溝にホースの先端を突っ込んでから、ずるずるとゴミや汚れを吸い出していった。ホースは外から来ているので、多分ゴミや汚れは外にタンクとかがあって、そこに溜め込んでいるのではないかと思う。
掃除自体は10分程度で終わり、掃除完了のサインを求められたのでサインをしたら、作業は終了だった。養生シートを撤去し、専門業者も室内を後にして去っていった。
こういう事柄自体が初めてなので、興味津々で様子を見守っていたのだが、割とあっさりと終わったな、というのが感想である。自分で掃除しなくてもいい分、楽であった。
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