あらすじ
リリアとジェンの二人を扉に放り込んでしまい、魔女の道から消してしまったビリーは、アガサと二人で魔女の道を進むことになる。ビリーはリオの行方を気にしていたが、アガサは無頓着で先に進む。その二人の前に今度は塔が現れる。
塔に入った二人は、タロットカードを見つける。ビリーはタロットカードで占いをしようとするのだが、天井からぶら下がっている剣が占いをするたびに落ちてきて、アガサとビリーを危機に陥れる。そればかりか、天井自体が徐々に下がってきていた。
ビリーに飛ばされたリリアとジェンは死んではおらず、坑道を歩いていた。しかし、リリアは時間の正常な流れにおらず、色々な時空に意識が飛んでいた。そして、そこで体験したことをジェンにそのまま報告し、ジェンに記憶してもらうのだった。
リリアは特に魔女になるためにマエストラに指導を請うていた時の時空に戻ることが多かった。そして、その時空からリリアはウイリアムがビリー・マキシモフであることを知り、ジェンにも告げていた。しかし、正常な時空にいないリリアは、正気に戻った時には、ジェンに告げたことは忘れていて、ジェンから教えてもらう状況だった。
そんなリリアとジェンの二人にセイラムの魔法使いたちが迫っていた。二人は、セイラムの魔法使いから逃れるために、アガサとビリーのいる塔に行かなければならない、と判断し、坑道から塔内に入り込む。
そこでリリアはタロット占いの占う相手が自分自身であることを見抜き、自分の運命に対してタロット占いをする。その結果として、死神がリオであることが発覚し、落ちてくる剣と天井は停止した。そして、リリア以外のメンバーは塔から脱出するが、リリアは一人、セイラムの魔法使いと対峙する。
感想
ラスト2話を残すのみとなった今回のエピソードは、リリアの魔女としての資格について深く掘り下げられたエピソードになっている。物語自体がリリアの正常ではない時間軸に沿って描かれるので、シーンがあちらこちらに飛んでしまい、少々分かりづらい。それもクライマックスになるにつれて収束していくのであるが、最初の方は結構混乱する。
今回の試練である塔内でのタロットカード占いは、リリアが乗り越えるべき試練だったことが判明する。そして、リリアは恐らくこのエピソードを持って退場すると思われる。
まだ、生き残っている魔女はジェンと死神と判定されたリオだけであるが、リオは死神と判定されたのであるならば、ラストの方で恐らくアガサが魔法を取り戻す時の強敵になるものと思われる。では、ジェンはと言うと、パターンからすると次回で消えるのではないかと言う気がしてならない。
また、ビリー・マキシモフはトミーと会えるのか、といった疑問も残ったままである。母であるワンダが登場するのかといった疑問も踏まえ、ラスト2話は気になる展開である。
今回のエピソードは、塔内のシーンで画面のアスペクト比が変わるのだが、ビスタサイズでもないし、シネマスコープでもない、中途半端なサイズで展開されるので、また妙な意図があるような気がしてならない。DOLBY ATMOSのオブジェクトの位置はあまり明瞭ではないが、剣が落ちるシーンは結構怖い。
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