映画「ブルース・リー/死亡の塔」(輸入盤Blu-ray UK)

レビューの詳細は、TOWER OF DEATH(Blu-ray UK)|ブルース・リー/死亡の塔|輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。

2023年に購入したArrow Video UKの「Bruce Lee at Golden Harvest」4K UHD Blu-ray Boxセットではあるが、大体の作品は2023年の夏から2024年初冬までには見てしまっていた。しかし、見ていない作品が一つ残っていた。それがこの「ブルース・リー/死亡の塔」である。

正確には過去何回か見ようと試みたのだが、途中で挫折していたのである。挫折したのには理由がある。Arrow Video UK版の「ブルース・リー/死亡の塔」にはこれまでCRITERION COLLECTION版や輸入盤DVDで見た英語音声の国際版と、広東語音声の香港公開版がシームレスブランチング機能で入っている。国際版は過去に見ているから香港公開版を見てみようと思ってチャレンジするのだが、広東語音声に英語字幕は少々視聴にはきつい。それで、挫折していたのである。

ただ、先週の日曜日に「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」を広東語音声と英語字幕で鑑賞できてしまったことで、気分が上がっていた。上映時間が90分以下という短さもあったので、再度広東語音声+英語字幕で「ブルース・リー/死亡の塔」をチャレンジし、今日は完走することができた。

作品としては国際版と香港公開版ではシーンがカットされていたり、ブルース・リーの未使用フッテージの利用の差異が見え隠れしたりするものの、基本的にはブルース・リーの名前を利用した詐欺的映画であり、パチモノ映画である。ブルース・リーの映画として見なければ、単なるB級カンフー映画としてそれなりに楽しめる作品ではあるが、ブルース・リーの名を冠してしまっている以上、出来の悪い作品と言わざるを得ない。

しかし、この映画をはじめとして様々なブルース・リーの名を語った詐欺映画が大量制作されてしまった1970年代から1980年代は、ある意味そういうことが許された貴重な時代であったと言ってもいい。今はこういうことはできないだろうから。

そして、今回、香港公開版を初めて鑑賞して、「ブルース・リー/死亡の塔」の別バージョンを知ることができたのは、ファンとしては嬉しい一面はある。出来が悪いパチモノ映画だとしてもである。

なお、このディスクはイギリス国内向けのディスクなので、リージョンBのロックがかかっている。発売から2年が経過しているのでもはや入手は無理だろうと思うが、入手できてもリージョンフリーのBlu-rayプレイヤーがない限り視聴ができないので、マニアでない限り無理して入手する必要もないのではないかと思う。

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