レビューの詳細は、BiRDMAN OR (THE UNEXPECTED ViRTUE OF iGNORANCE)(Blu-ray)/バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。2014年のアカデミー賞4部門(作品賞を含む)を受賞した喜劇が、この「バードマン」だが、その一方で主役のリーガンを演じたマイケル・キートンの役者人生と、リーガンの人生がオーバーラップしてくるところが多々あり、マイケル・キートンが「バットマン」、「バットマン・リターンズ」で主役のバットマンを見事に演じた後、鳴かず飛ばずの役者人生を送っていたことを知っていると、よりこの映画に深くせまれるのではないかと思う。この映画でのリーガンも「バードマン」というスーパーヒーローものを演じた後、鳴かず飛ばずの役者人生を送り、ブロードウェイで役者復活をかけるというところは、現実の裏話っぽい。物語後半は、超現時的描写もあり、ドラマ、コメディ映画としては意外な展開で面白いのではないかと思う。また、この手の映画では珍しく、サラウンドがものすごい効果を上げていて、いちいち環境音がサラウンドしていたり、ジャズのドラムが物語のテンションを上げていたり、変なところで面白い映画である。とっかかりはなかなか難しい作品だが、見てしまうといい映画だったと評価できる作品である。
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