レビューの詳細は、THE ABYSS(4K UHD Blu-ray)|アビス|輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。
2024年の春にこの4K UHD Blu-rayを買ったものの、今日まで見ることはなかった。このディスクは劇場公開版と完全版の2バージョンを同時収録しているのだが、完全版を見ようとすると、171分という上映時間は心にゆとりがないと見る気力が湧かなかったからである。会社が夏季休暇でゆとりのある今日、天気も悪くて出かける気もしない中、何か映画をホームシアターで見ようかと思った際に、171分の上映時間である「アビス:完全版」を見るのもいいだろうという気になって、見た次第である。
「アビス」はDVDでレターボックスサイズでリリースした後、Blu-rayでは発売しなかった。4K UHD Blu-rayやBlu-rayの発売予告はTHE DIGITAL BITSで何回も流れていて、僕もこのブログで何回か触れているが、2024年の春まで待たされた。今回鑑賞した4K UHD Blu-rayにはBlu-rayも同梱されているので、初4K UHD Blu-rayリリースと同時に初Blu-rayリリースにもなる。
アメリカ版DVDでは劇場公開版と完全版をシームレスブランチング機能で再現していたが、日本版DVDだとシームレスブランチング機能の不具合動作によるクレーム回避のため、完全版しか収録しなかった経緯がある。日本版4K UHD Blu-rayもリリースされているが、レーザーディスクを除けば、初めて劇場公開版を収録したディスクをリリースしたのではないかと思う。
「アビス」は日本版レーザーディクスで「完全版」収録のスペシャルエディション版を購入し、特典映像をしっかり見た記憶はある。アメリカ版DVDもコレクションしているが、前述のようにBlu-rayの発売が2024年春の4K UHD Blu-ray同梱版なので、恐らく20年ぶりぐらいにこの映画を見たのではないかと思う。
「完全版」のテーマである「人類が愚かな戦争を繰り返している」という部分は、今の時代にも合致する大きなテーマではないかと思う。戦後80年の今年、意図したわけでもなく鑑賞したのだが、反戦映画に通じるテーマが含有されているところに驚くとともに、ジェームズ・キャメロン監督映画に共通する「行きすぎたテクノロジー」に対する警告がよく現れていると思う。
今日、この長い上映時間の映画を見たことで、少し気が楽になったのは事実である。キャメロン監督作だと3時間越えの「タイタニック」と「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」が控えているし、次回作の「トゥルーライズ」も2時間20分越えの長さなので、長い作品ばかりであるが、気分にゆとりのある時にゆっくり見ていきたい。
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