ハリウッドの映画監督、ロブ・ライナーが死去、次男が殺害

昨日、ニュースが入ってきたものの、詳細が分からなかった事件として、ハリウッドの映画監督であるロブ・ライナーと奥様が死去されたことがある。

最初の報道だと、ただ死去したというだけで、理由が明らかではなかった。そのうちに一部メディアが「殺害されたようで、犯人は次男」という報道を始めた。ただ、その段階では警察ははっきりしたことは発言しなかったので、殺人事件なのか、そうでないのかも明確にはなっていなかった。

今日の朝、続報を見ると、やはり次男がロブ・ライナーと奥様を殺害したということで報道されていたので、殺人事件の被害者だというのがわかって、少々残念に思った。

なんでも次男は薬物中毒とメンタルヘルスに問題を抱えていたようで、ロブ・ライナーも奥様も苦労されていたようである。あまりに残念な最後だと言わざるを得ない。

ロブ・ライナー監督といえば、有名なのは「スタンド・バイ・ミー」だと思うが、映画ビデオコレクターの僕からすると、監督デビュー作の「スパイナル・タップ」の監督としての印象が強い。日本では長らく公開されなかった作品であり、僕も輸入版DVDで見て「面白い」という印象を抱いた傑作コメディである。スパイナル・タップというロックバンドの歴史を追いかけるドキュメンタリー監督の姿を描いたフェイク・ドキュメンタリー、つまりはモキュメンタリーなのだが、音楽映画としてよくできている。

「スパイナル・タップ」の41年ぶりの続編「Spinal Tap II:The End Continues」が今年アメリカで公開され、4K UHD Blu-rayもリリースされているので、「スパイナル・タップ」のCriterion 4K UHD Blu-rayとともに買って手元にあるのだが、「Spinal Tap II:The End Continues」がロブ・ライナー監督の遺作になってしまったのかと思うと、近日中に見ないとな、という気にさせる。「Spinal Tap II:The End Continues」は日本ではまだ公開の目処は立っていないようである。

「スタンド・バイ・ミー」や「スパイナル・タップ」以外でも多数の優れた作品を生み出してきた監督の最後が子供に殺されるというのは悲劇としか言いようがない。改めてご冥福をお祈りしたい。

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