レビューの詳細は、『シラート』4K UHD Blu-ray(UK輸入盤)のレビュー|砂漠のレイブが人生の境界線へ変わる、音響体験型ロードムービー【Dolby Vision / Dolby Atmos】を参照のこと。
1週間前、東京の丸の内ピカデリーのDolby Cinemaで「シラート」をDolby Atmosで鑑賞した。その時の感想は、「映画「シラート」(Dolby Atmos/丸の内ピカデリー)を見ての感想」に書いている。映画を見た2日後に、イギリスから輸入した4K UHD Blu-rayの「シラート」が家に届いた。イギリスから輸入したのは、4K UHD Blu-rayでかつ音響がDolby Atmosの仕様になっているのはイギリス版しかないからである。オーストラリア版は4K UHD Blu-rayだがdts-HD MA 5.1chサラウンドしか入っていないし、アメリカ版はなんとBD-Rでのリリースなので論外だった。
1週間後にホームシアターでUK 4K UHD Blu-rayで映画を再見したのは、丸の内ピカデリーで見た時の衝撃から抜け出すことができず、もう一回ホームシアターで見たかったことと、特にDolby Atmosの効果が劇場とホームシアターでどう違うのか確認したかったからである。
作品内容については今回は触れない。丸の内ピカデリーで見た時の感想と、4K UHD Blu-rayで見たレビューを書いているからであるが、Dolby Atmosについては触れてみたい。
劇場用Dolby Atmosの効果はものすごいものがあって、「ここまで仕様の限界に近づいたDolby Atmosがあったのか!」という衝撃を受けたのだが、ホームシアターでのDolby Atmosも相当すごい。劇場での効果と全く同じではないのだが、5.1.2chという制約がある中で、レイブのサウンドが視聴者の頭上を覆い尽くし、圧迫感を与えるものになっていたり、レイブで鳴り響く低音がサブウーハーを通じて唸りを上げているところなど、ホームシアターでのDolby Atmosでもここまで効果を発揮するとは驚くところである。
レイブ以外でも、トラックの走行音やアフリカの砂漠の風の音が実に自然に視聴者を取り囲んで配置されているので、没入感がかなり高い。そして、それらのシーンでも低音が強調されているので、臨場感あふれるものになっている。
オブジェクトとしてのトラックの移動音も実に滑らかで、映画の世界に入り込んだ感覚を受ける。Blu-rayや4K UHD Blu-rayでDolby Atmosのサウンドトラックを持つ映画をいくつも見てきているが、ここまで効果的な作品は滅多にない。
イギリスから輸入したので、4K/Dolby Vision/Atmosの最強仕様でホームシアターで見られて良かったのであるが、果たして日本での劇場公開が終わって、家庭用ビデオメディアが出る際に4K UHD Blu-rayでDolby Atmosの仕様のものが出るのかというと疑問である。出てもBlu-rayでdts-HD MA 5.1ch仕様のものしか出ないような気がするし、もしかすると配信でHD/Dolby Digital 5.1chのものしか提供されないかもしれない。
スペイン語音声+英語字幕という難しい構成でのイギリス版4K UHD Blu-rayではあるが、ホームシアターで映画を楽しみたい方には、なんとかしてイギリス版を輸入して鑑賞してもらった方がいいと思う。映画を再見したが、セリフが多い映画ではないので、英語字幕を追いかけるのは思ったほど難しくない。

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